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「あなた、不器用だけど“当たり”だわ」スキマバイト先の60代ベテランパートが明かした“言葉の裏側”とは

「休日の数時間だけ」「予定が空いたから」。そんな風に、自分の生活スタイルに合わせて働く人が増えている「スキマバイト」。学生からシニアまで、年齢も目的もバラバラな人たちが、同じ現場に集まって一緒に汗を流します。今回私も、そんな一期一会の職場にお邪魔してみました。  大人になってから、知らない現場にひとりで行くのは少し緊張します。スキマバイトは、その空気の中に突然入り込める不思議な体験です。

現場の空気は想像以上にピリピリ

0421_スキマバイト①

写真はイメージです(以下同じ)

 今回お邪魔したのは、北関東にある福祉施設。約60人分の食事の調理や盛り付け、食器洗いを担当します。勤務時間は朝8時30分から14時まで。まかない付きで昼食代が浮くのも、地味にうれしいポイントです。人生で60人分の食事を作る機会なんてそうそうありません。緊張と好奇心が入り交じるなか、厨房の扉を開きました。  すると目の前にいたのは、60代のベテラン調理師(仮名・梅子と節子)の2人。大人数の料理を作るので、もっと人がいるのかと思いきや、まさかの2人体制です。鋭い視線を靴の先から頭まで浴びせ、筆者の前に立ちはだかる梅子と節子。まるで風神・雷神のような威厳と威圧感です。

初日から抗争勃発? 相棒選びか、派閥争いか

0421_スキマバイト②「おはようございます。本日はよろしくお願いします」  一通りの自己紹介を済ませると、梅子(仮名)が声をかけてきました。 「……よく来たね。さあ、私たちのどっちを選ぶか決めてちょうだい」  まるでポケモンの最初の相棒を選ぶシーンのようなセリフ。完全にゲームのワンシーンです。それとも、し烈な派閥争いに巻き込まれるのか──。そんなことを考えながら真顔で固まっていると、節子が笑いながらこう言います。 「なに真剣に悩んでるのよ(笑)。タマネギを切る担当か、キャベツの千切りをするか聞いてるだけよ」
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千切りキャベツで試される腕
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