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月9主演、北村匠海は「癒し」だけじゃないと言えるわけ。激しさも持つ“最強のエンターテイナー”になるまで

コメディやダークな役での新境地

 伝説的漫画の実写版『幽☆遊☆白書』では、主人公・浦飯幽助役に。札付きの不良として原作以上にダークな空気感を醸し出していました。アクションにおいてもケンカ慣れした動きや荒々しさがしっかり表現され、北村さんが再現度高く幽助役をこなしたことに原作ファンも驚くほど。粗暴さの裏にある幽助の熱さ、優しさもしっかり体現しています。  この2作だけでも透明感や癒しとは180度異なる「激しさ」に振り切れる稀有な役者であることを証明しているでしょう。
Blu-ray『とんかつDJアゲ太郎』(ポニーキャニオン)

Blu-ray『とんかつDJアゲ太郎』(ポニーキャニオン)

 意外なところでは、主演映画『とんかつDJアゲ太郎』で突き抜けたコメディもこなしています。とんかつの被り物を身につけたり全身タイツ姿を披露するなど、底抜けに楽しい勝又揚太郎に扮し、その役柄の幅を広げました。  さらに昨年の主演映画『愚か者の身分』では「第35回日本映画批評家大賞」主演男優賞も受賞。その選考理由において「それまでのイメージを削ぎ落とし、自身のなかにスペースを作って、また新しく創り上げる、それを繰り返している」と評された北村さんの演技。追い詰められ、闇ビジネスに沈んでいくも、そこから抜け出そうとする松本タクヤ役で、さらなる新境地を切り拓いています。

DISH//のボーカルとして感情豊かに表現

 その俳優としての土台には、並行して活動してきた音楽業の影響も大きいはず。DISH//のボーカルとして高く評価されており、YouTube動画『THE FIRST TAKE』で北村さんが歌唱したDISH//の楽曲『猫』が再生数2.3億回を突破。  DISH//での北村さんは圧倒的な表現力を駆使し、感情の乗せ方に長けたフロントマン。透き通ったまっすぐな歌声で聴く人の心を落ち着かせ、激しい感情を歌に乗せ、物語を創りあげています。  俳優業と音楽業のどちらでも「繊細さと激しさ」をしっかり共存させることが出来る北村さん。様々なタイプの作品に出演し、多様な価値観を歌い上げることで、どんな役でも、どんな歌詞でも巧みにその世界を行き来する変幻自在なエンターテイナーとなったのです。
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『サバ缶、宇宙へ行く』ではどうなる?
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