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介護施設で日常化する高齢者からのセクハラや暴力。理想に胸を膨らませて就職した20代女性職員が明かす“限界寸前の労働環境”

モラハラや問題発言に、麻痺していく怖さ

 また、夫婦で同じ施設に入所している夫が食堂で奥さんといっしょになると、「下に息子が来るから迎えに行け」「荷物を受け取りに行け」と怒鳴りながら無理な命令するといった、モラハラ案件も発生。さらには奥さんをかばった職員に矛先が向けられると言います。 怒鳴る男性「私たち介護職員が暴言を吐いたり手をあげたりしたら、すぐにニュースになってしまう。でも、利用者さんからのセクハラも結構ありますし、引っ掻かれたり、手や拳が当たったりすることも少なくありません。利用者さんの問題発言は毎日バンバン飛び交っています」  現場に疲弊している職員もいる一方で、「最初はいろいろ思ったけど、だんだん何も思わなくなっていく」と話す職員もいて、愛花さんはこのままでいいのかとモヤモヤ。「職員の心のケアも大事かもしれない」と話します。

それでも介護の仕事をやめられない

「利用者の自由を奪うということで、身体拘束は基本的に禁止されてますが、急に暴れ出して止まらない人もいますし、自分の排泄物を塗りたくるような人もいます。介護職員の人手不足問題をクローズアップするときは、過酷な現場の状況もいっしょに取り上げてほしいです」  切実に訴える愛花さんですが、利用者さんから「ありがとう」と言われたときはやっぱり嬉しくなると言います。「だから介護の仕事はやめられない」と話す愛花さんのような職員の心を踏みにじってしまわないよう、利用者やその家族となる私たちも注意したいものですね。 【シリーズ】⇒業界ウラ話&本当にあった怖い話 <取材・文/夏川夏実>
夏川夏実
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。X:@natukawanatumi5
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