保育園選び「ママが良いところでいいよ」は優しさではない
――加えて、がっつり育児に向き合わないとママとの共有もできないですもんね。
おれとうちゃん:そうなんですよね。だから結局、指示を待つだけになる。
――たとえば、離乳食に関しては準備されたものをあげただけで「俺はやってあげた」と思うパパは多いです。でも、今の話のように裏面を見て「これはまだ食べてないから気をつけなきゃ」と判断する。それも含め、初めて離乳食をあげたことになる。でも、そんな“思考の労働”はすべて女性がやっている……というママ側の不満はよく聞きます。
おれとうちゃん:“思考の労働”、めっちゃわかります! なぜか知らないけど、“思考の労働”を放棄するんですよね。保育園選びでも見学についていくのは簡単だけど、結局「ママが見て一番良かったところでいいよ」って、悪気なく言う。これも思考の放棄ですし。
でも、俺、言っちゃったんだよなあ……。1人目のとき、「あなたがいいと思う保育園にしようよ」って言ってしまいました。
――それを優しさだと思ってしまうのでしょうね。
おれとうちゃん:そうですよ、バカなので! それが優しさなわけないんですけどね。
――すべての責任が自分に来て、それがしんどいというママ側の感覚はあるかもしれないですね。
――今の話を踏まえ、おれとうちゃんが子育てで大事にしていることを教えてください。
おれとうちゃん:なるべく心穏やかに……ですね。「心を穏やかに保つため」という目的でおれとうちゃんのSNS発信を始めたところもあるので。
――やっぱり、イラっと来る瞬間はありますか?
おれとうちゃん:めちゃくちゃあります。1歳と3歳の子どもにイラっとするのは大人として変なんですけど、やっぱりイラっとしちゃうんですよ。
1歳の子どもが床に食パンを叩きつけるのって、どうやら普通のことらしいんです。でも、朝の忙しい時間に「なんで、また床に食パンがあるの!?」とイライラした気持ちを子どもや妻にぶつけても、いいことなんて1個も生まれない。だから、なるべく心穏やかに。
ただ、心を穏やかにするにしても自分のなかに溜まったエネルギーは外に出さなきゃならない。だから、僕はこれからもTikTokやInstagramの動画で発散していきます。
――ママの立場として考えたら、子どもが食パンを叩きつけるのを自分一人だけで受け止めていたらフラストネーションが溜まるでしょうね。
おれとうちゃん:それは僕もめちゃくちゃ共感できたので、育児するうえで放出するとことの大切さは啓蒙していきたいと思います。
――夫婦で分かち合うことも大切ですね。
おれとうちゃん:はい。
<取材・文/寺西ジャジューカ>
寺西ジャジューカ
1978年、東京都生まれ。2008年よりフリーライターとして活動中。得意分野は、芸能、音楽、(昔の)プロレス、ドラマ評。『証言UWF 最後の真実』『証言UWF 完全崩壊の真実』『証言「橋本真也34歳 小川直也に負けたら即引退!」の真実』『証言1・4 橋本vs.小川 20年目の真実 』『証言 長州力 「革命戦士」の虚と実』(すべて宝島社)で執筆。