住宅宿泊事業法に基づく民泊には、「定期的な清掃・換気を行う」「設備や備品を清潔に保つ」「ダニやカビなどが発生しないよう除湿を心がける」「シーツやカバーなど直接肌に触れる寝具は、宿泊者が入れ替わるごとに洗濯・交換する」など、衛生管理に関する基準が法律で定められています。衛生管理に関する講習の受講が望ましいとされていますが義務はありません。衛生観念は個人によって異なり、色んなお宅があります。

「症状はないがダニに感作されている人」は珍しくなく、民泊先でアレルギー症状が出る生徒がいても不思議はないのです。民泊先には先生がいないので、生徒が体調不良を訴えづらいという点も気になります。ひどい場合、アレルギーは命に関わることもあるのです。1人でも多くの方に今回のことを知っていただき、楽しいはずの修学旅行で2度と同じようなことが起こらないように願っています。
<アレルギー専門医 草ヶ谷英樹先生(草ヶ谷医院 院長)のコメント>
ダニ(コナヒョウヒダニ)のアレルギーは、刺されて起こるのではなく、糞や死骸を吸い込んだり触れたりすることで起こります。検査で強い陽性が出る場合、多くは以前から少しずつ感作が進んでいて、環境が変わった際の高濃度の曝露をきっかけに症状が現れます。症状のないお子さんでも感作されていることは珍しくありません。
強いかゆみや発疹が出たとき、処方薬が足りないときは、自己判断で市販薬を使わず医療機関にご相談ください。ダニアレルギーには、症状を抑える治療のほかに、体質改善を目指す舌下免疫療法という選択肢もあります。
●医療監修/草ヶ谷英樹(くさがや ひでき)
草ヶ谷医院 院長/医療法人社団博雅会 理事長。医学博士。総合内科専門医,呼吸器専門医・指導医,アレルギー専門医。
静岡市で、咳、喘息、COPD、睡眠時無呼吸症候群、肺炎、肺がんCT検診、非結核性抗酸菌症、間質性肺炎など、呼吸器・アレルギー疾患を中心に幅広く診療している。地域のかかりつけ医として日々多くの患者さんと向き合いながら、専門的な医療をできるだけわかりやすく、身近に届けることを大切にしている。
クリニックの理念は「医療を通じて関わる全ての方の笑顔と元気に貢献する」。診療だけでなく,YouTubeやWeb記事監修、講演活動などを通じて、患者さんや一般の方が正しい医療情報に触れ,不安を少しでも減らせるよう情報発信を続けている。
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YouTube「ドクターくさがやの呼吸器アレルギーnaviチャンネル」
<文/渋谷 真理子>