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噂の「レンタル彼女」に女性記者が潜入。デートだけで時給4千円は可能か?【面接編】

 写真やプロフィールを参考に、カタログさながら選んだ女性と時間制でデートを楽しむサービス「レンタル彼女」

 飲食などのデート代はもちろん、基本料金12000円、指名料3000円……と決して安くはない男性側の負担に目をつむれば、さしずめ大人の恋愛ごっことでもいったところ。

噂の「レンタル彼女」に女性記者が潜入。デートだけで時給4千円は可能か?【面接編】(1) 一方、女性にしてみれば性的サービスのある風俗でもなく、出勤が必要なキャバクラでもなく、それでいて高額報酬とあり、女子大生やOLなど20代~40代女性の間で徐々に知名度を高めているのだとか。

 とはいえ、はたから見ると謎だらけの「レンタル彼女」。

 本当に性的サービスはないのか、どんな男性が利用するのか、報酬はいかほどなのか。実態を知るため、実際に「レンタル彼女」A店に登録してみた。

男性の数だけ理想のデートがある



 面接日。指定された都内某所のカフェでA店オーナーと待ち合わせ。紫煙立ち込める喫煙席から「こっちこっち」と手を振ってきた紳士的な服装の50代男性。アングラ感漂う人物を予想していただけに、某氏の「上場企業にお勤めのお父さん」といった出で立ちに少々拍子抜けしたところで面接スタート。

 身分証を提示し年齢確認を済ませたのち、顔写真つきの履歴書を渡すと、ざっと目を通したオーナーが一言。

「あなたくらいの年齢が一番いいんですよ。若すぎると話が合わなかったり、そもそも相手に合わせる力がなかったりするので。いや、本当に20代後半というのは人気がありますよ。私もそれくらいの女性が好きだしね」

 30代~60代の男性客が多いA店では、女性は若ければ若いほどよいというわけでもなく“ある程度の見た目”であればアラサー・アラフォーでも需要があるらしい。「主婦もいますよ」というオーナーの言葉にも驚きだが、あえて人妻とデートしたがる男性は実際にいるわけで、お世辞にも健やかとは言い難い嗜好かもしれないが、それなりに満たされているようだ。

 何より意外だったのは、こういった系統のサービス業では完全顔面至上主義かと思いきや、男性が重視するのは何をおいても女性のプロフィール文だそうだ。

「あなたが書いているこれ。『好きなもの→お酒/趣味→居酒屋巡り』っていいね。これならすぐにデートの申込みが来ると思います。うちの常連さんでお酒が大好きな人がいるんですが、その人のデートというのが、高級レストランでただ5時間も6時間もお酒を飲むだけなの。きっとその人に気に入られると思います」

 一言でデートといっても内容は千差万別。女性を自分好みにコーディネートするショッピングデートもあれば、水着を着用してのスパデートや遊園地デートなど、男性の数だけデートの数があるといっても過言ではない。

 いずれにせよ、トラブル防止のためオーナーは待ち合わせ場所や目的地、デート内容を事前に把握しているそうだ。

「SEXはだめ。手繋ぎはオーケー」



「うちではまだないですけどね、中には『お店に内緒でお金払うよ』などと言ってホテルに誘う男性もいるかもしれません。そういう場合、女性にはすぐデートを切り上げてもらいます。うちで許可できるのは手繋ぎまで」

噂の「レンタル彼女」に女性記者が潜入。デートだけで時給4千円は可能か?【面接編】(2) SEX未満、手繋ぎ以上――。じゃあ、肩を抱き寄せられるのは? 耳に「フウーッ」と息を吹きかけるのは? と安っぽい疑問は尽きないが、結局のところ“自己判断”という四文字の上に成り立つサービスであることを女性側の意識として持っておく必要がある。

 さて、気になる報酬について聞いてみた。

「2時間までは時給3000円、それ以降は時給4000円です。さらに交通費2000円や指名料の半額1500円も女性の報酬になります。女性はラクに稼げるし、男性は好きな子を独占できる。本当によいシステムだと思いますよ」とオーナー。

 平均デート時間は5時間ほどで、女性は約2万円以上を手にする。キャバクラのように出勤する必要も、風俗のように肉体労働する必要もなく、ほんの少しお洒落な恰好でデートらしいことをするだけで2万円。

 なるほど、5時間4000円のコンビニバイトとは比べ物にならない。「うちは“離職率”は低いですよ(笑)」とオーナーが笑う。

 労働に見合わない対価だという認識を持ちながらも、1度きりで辞めるにはこの汁は甘すぎるのだろう。また、「SEXはないから風俗ではない」。この意識がある種の免罪符として働いている面も否めないように思える。

 かくして1時間の面談後、「レンタル彼女」A店の登録嬢となった筆者。次回はレンタル彼女デビューの様子をレポート。いやはや、どうなることやら。

<TEXT/井上こん ILLUSTRATION/Irina Voloshina>

井上こん
’86年生まれ。明治大学農学部中退。120倍激辛麺/1リットルジョッキ酒/ドヤ街宿泊レポ/ローション運動会など、アレな取材多し。「はまれぽ」、「SPA!」などで執筆。TCGにて猫のボランティア活動も。twitter@koninoue




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