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男のプライドは傷つけたほうがいいワケ

 大塚家具の大塚勝久会長と、娘の大塚久美子社長の内紛がニュースを沸かせましたね。記者会見では、粛々と経営について説明を重ねる社長に対して、会長は「悪い子供を持った」など、主観的な発言が目立ちます。傍から見れば女性である社長よりも男性である会長のほうが感情的のように感じた人も多いようです。

 また、2015年3月9日放送の「私の何がイケないの」(TBS系)では、ものまねタレントの栗田貫一氏が妻に対して強烈なモラハラをしている場面が報じられました。「そこがお前はダメなんだよ!」「殺していい?」「頼むから死んでくれ!」などの発言が続々と飛び出す。まさに感情的な人以外の何者でもありませんね。

 さらに、上記の事例に限らず、女性のことを「ブス」「ババア」と罵る人、論理で詰められると「そんなんじゃ男に選ばれないよ」と相手の自尊心攻撃に話をすり替える人、主観的な判断で「普通」と「普通でない」に分断して「普通でないおまえが悪い」という論理的根拠ゼロの口撃をする人、感情に対して「イラっ」として論理で論破しようとする人も全て感情的な男性の特徴です。

 彼らの行動や言動を見ていると、「女は感情的で、男は論理的」というのが間違いだということに気付かされます。男性も女性も感情的な人はたくさんいる。感情的か否かは性差ではなく個人差です。

 ではなぜ、「女は感情的で、男は論理的」という誤解が生まれたのでしょうか? それは感情の表出の方法が異なるから。つまり、女性は自分の感情をストレートに表現する人が多い。噴火に例えるならば、シンプルな大爆発。マグマも純度が高いため、傍から見たら分かりやすいのです。

 それに対して、男性に多いのが、複雑な経路をたどってドロドロになったマグマが様々な所からにじみ出ているタイプです。感情をストレートに表現せずに、屁理屈となってにじみ出てきます。

 形はどうあれ、男女ともに良い感情も悪い感情もしっかり認識して、しっかりコントロールして、早い段階からスマートに伝えるということが大事ですね。

 なお、「男のプライド」も原材料の100%が感情でできています。

「自分より年収・地位・学歴・身長が上な女性は嫌」「デート代を払う時は割り勘であっても、店員には男がお金を渡したい」「知っていても知らないふりをして褒めて欲しい」などは、行為自体に論理的価値は全くありません。

 恋愛指南でよく書かれている「男のプライドを傷付けてはダメ」というのは、所詮「ガラスのハートである男の感情を傷付けないように」という意味です。めんどくさいのですね……。「男のプライドを傷付けないのが良い女性」というのは誤りで、所詮男にとって都合の「良い女性」にしか過ぎません。

 確かに人としてのプライドは多少あっても良いのかもしれませんが、男のプライドなんて無いに越したことはありません。男のプライドは「活断層」のようなものです。活断層のある地域より活断層の無い地域のほうが住む場所として最適なように、やっぱり活断層の無い人が良いですよね。

 なので、人としてのプライドや自尊心を傷付ける行為や、自分や他の男性と比較して低い評価を与える行為でなければ、男のプライドはどんどん無視して良いと思います。たとえば、興味無い話や自慢話に「すごいね」と無駄褒めする必要はありません。デートのお会計では割り勘を見せびらかしましょう。言い方には注意ですが、間違いは指摘しましょう。ベッド中の行為についても良くない点は伝えましょう(ダメ出し的な形ではなく改善策とともに)。(できる人限定ですが)、ヒールを履いて相手より身長を高くしてみましょう。

 男のプライドが無い人ならばそれらをされても何とも思わないですし、それでいちいち活断層が発動して「感情の地震」が頻繁に起こる人ならば、そこは住むべき場所として適切ではないということが分かりますからね。

 ただし、「男のくせに」「男なのに」「男らしくない」「女々しい」などの言葉は厳禁です。それは逆に相手に男のプライドを持つように押し付けて、人間のプライドを傷付ける言葉ですから。是非、「活断層チェック」をやってみてください!

勝部元気

大好きな「農家の台所・銀座店」のサラダバーです。野菜は大事だよ!(勝部)

⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【勝部元気氏】
コラムニスト。ジェンダー論、現代社会論、コミュニケーションを切り口にした男女関係論が専門。男性でありながら子宮頸がんワクチンを接種。『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/

勝部元気
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログ(http://katsube-genki.com/blog/)は、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 。初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中
恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。




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