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「カルピスの香り」の癒しパワーが判明。「発酵リラックスルーム」で癒されてみた

 子どもの頃、夏休みの定番ドリンクといえば「カルピス」でしたよね。アラサーの筆者も、よく兄と2人で味の濃さを比べあって作った記憶があります。飲んだあと、口の中に残る謎の白いカタマリも懐かしい思い出……。

日本人のほぼすべてがカルピスを飲んだことがある

「カルピス」は、1919年に我が国初の乳酸菌飲料として登場し、もうすぐ100年を迎える歴史ある飲み物。日本人の飲用経験率は99.7%(アサヒ飲料調べ)という驚異の数字を叩きだしています。 カルピス「これほどまでに日本人に浸透し、長年愛され続けてきたのには何か理由があるのでは?」ということで、アサヒ飲料で発足したのが、その名も「発酵のチカラPROJECT」。  同社ではこれまで、乳酸菌の研究に力を入れてきました。美肌効果や血圧降下作用など、まさに“カラダにピース”な効果を発見してきたわけですが、カルピス菌には乳酸菌だけではなく、酵母も含まれています。  ここでカルピスの作り方を説明すると…脱脂乳にカルピス菌(乳酸菌+酵母)を加えて、乳酸菌が活動しやすい温度で一次発酵。この時点では、ツンとした香りで酸味の強いドロッとした液体です。たとえるならば、ヨーグルトの上澄みのような味。  その後、ショ糖を加えて酵母が活動しやすい温度で二次発酵させると、甘くフルーティーな香りと味に変化するのです。
青が一次発酵のもの(カルピス酸乳)、赤が二次発酵のもの

青が一次発酵のもの(カルピス酸乳)、赤が二次発酵のもの

 研究員たちは、この香りに包まれていると「気分が穏やかになる」「イライラしない」と感じていたそう。「酵母にもなにか秘密があるのでは?」とよくよく調べてみると、乳酸菌飲料の香気成分はリラックス効果を有する可能性があることが示唆されたのです。 発酵リラックスルーム

カルピス本社にできた「発酵リラックスルーム」を体験

 4月3日、この香りを使った”究極のリラックス空間”が、カルピス恵比寿本社2Fに創設されました。その名も「発酵リラックスルーム」。現在はまだ社員にだけ公開しているのですが、今回、一足お先にルームを体験してきました! ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=236008 発酵リラックスルーム「発酵リラックスルーム」は、4畳半くらいのスペース。部屋の隅に香りを発生させる装置があって、入るとすでに、あの甘酸っぱくやさしい香りが充満しています。確かに落ち着く感じがするような……。  入り口に1分程度で結果が分かる「リラックス測定器」なるものがあり、試しに測ってみました。「とても精神が落ち着いている状態ですね!」と、アテンドしてくれたアサヒ飲料の養畑さん。 発酵乳の香り ちなみに数十分前からずっと取材対応をしていた養畑さんは、ストレス度が高めでした……。このルームではおしゃべりなどせずに、本当に気持ちを休めたいときに行くのがよさそうです。
アサヒ飲料の養畑さん

アサヒ飲料の養畑さん。お疲れぎみ?

 一番気になるのは、部屋の壁についた低反発クッション。この「RELAX WALL」は、発酵の様子をイメージしたデザインで、だらりともたれかかれば体までリラックスできるというものです。コレがベッドだったら、確実に寝ます。あえて壁なんでしょう。  その壁側からはモニターが見えるようになっていて、今ここで香りがぷくぷくと生まれているかのように、発酵の様子が映し出されています。

一般向け「カルピスツアー」も計画中とか

 近々、一般の人も入れるように「カルピスツアー」が組まれる予定。ツアーでは、ルームの体験のほか、社員でもなかなか飲めないという一次発酵時と二次発酵時の製造過程の「カルピス」を飲み比べできたり、食堂で「カルピス」を使ったメニューを食べられたり、カルピスてんこ盛りの内容になるそうです。  久々に「カルピス」の香りをかいで、懐かしく優しい気持ちになれた気がします。癒しが欲しいとき、「カルピス」を試してみようかな? ●カルピス公式サイト http://www.calpis.co.jp/ <TEXT/廣野順子>
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