女性でも、あけすけなセクシャルトークをする人が増えている昨今。ですが、いまだに女同士でも話しにくいのが「ひとりH」の話題です。最近、女性向けのAVやラブグッズが人気なことを考えると、女性の「ひとりH」カルチャーも成熟してきているのでは？ 　そこで、きょうびの「ひとりH」事情を調べてみよう、ということで女子SPA！編集部ではアラサー独身女性200人に「ひとりHに関する意識調査」を行ってみました（※）。 　まず、いちばんベーシックな「頻度」を聞いてみたところ……さっそくオドロキの結果が出てしまったのです。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ Q　ひとりエッチ（マスターベーション）を どのぐらいの頻度でしますか？ ・週に6～7回 1.0% ・週に3～5回 4.0% ・週に1～2回 14.0% ・月に2～3回 9.0% ・月に1回以下 2.0% ・最近はしていない 25.0% ・したことがない 45.0% （27～33歳の独身女性200人） ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 　ええ～っ！「したことがない」が45％も!? つまり「ひとりH経験率」がたったの55％？ これって本当なの？「頻度」以前に、その経験率の低さに驚愕したのでした。 「人前で言わないだけで、女性もみんなひとりHするよね」と思っていた編集部の認識がおかしかったのか。はたまた、匿名アンケートでも恥ずかしい＆めんどくさいから、「したことがない」を選んでしまったのか……。 　そこで、ほかで行ったアンケートもいろいろ調べてみました。 1）青少年の性行動全国調査 大学生女子のひとりH経験率＝40.0% 　まずは、日本性教育協会が、大学生を対象にほぼ6年ごとに行っている「青少年の性行動全国調査」。 　最新の2011年版では、大学生女子のひとりH経験率は40.0%（大学生女子の回答数は1115人）。つまり、「したことない」派が6割という結果に！ 　前回の2006年調査では経験率50.4％だったので、1割近く「したことない」派が増えていることになります。 　でも、大学を出たあとめざめる女性もいるのでは？と思いきや、それは意外と少ないようなのです。「ひとりHを始めた年齢」は10～12歳をピークに年齢とともに下がり、20歳すぎでデビューしたのは、経験者のうち8.3％だけ。大学生でやらなきゃ、アラサーになってもやらない、という可能性が見てとれます。 2）「大学生の性意識調査」研究 大学生女子のひとりH経験率＝54.4%～ 　2012年、田村公江教授（龍谷大学社会学部）らが、複数の大学の学生に行った調査研究。「自慰（マスターベーション，オナニー）の経験がありますか？」という問いに対して、女子学生の答えは「ある 54.4％、 ない 40.7％、 言葉の意味がわからない 4.9％」でした（有効回答204人）。 　いや「言葉の意味がわからない」って、あーた。大学生にしてそのオボコさは何？ 　ちなみにこの調査では、46.3％が処女でした。 3）SOD セックス・サーベイ →16～59歳女性のひとりH経験率＝63.2％ 　AVメーカーのソフト・オン・デマンドが、毎年16～59歳の男女1000人に行っているアンケート。その2012年度版では、女性のひとりH経験率は63.2％でした。 　これだけ幅広い年齢でも、「したことない」派が4割近くもいるんですね……。 　2009年～2011年度を見ても、女性のひとりH経験率は60％前後で、初めてした年齢は平均14.3歳。やる人は思春期からスタートして、やらない人はずっとやらない、ということでしょうか。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 　どの調査をみても、思春期をすぎると、4割前後の「やらない」派が永久凍土のように存在するようなのです。女子SPA！ のアンケートは、他の調査と大きくズレてはいなかったわけ。純情だからしないのか、ひっきりなしに男がいるからしないのか、どの調査でも嘘をついている人がいるのか。今後研究したいと思います。 ※「ひとりHに関する意識調査」 27～33歳の独身女性200人を対象に、インターネット調査。 調査期間：2015年９月7～8日、リサーチプラスモニター対象 ＜TEXT／女子SPA！編集部＞