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実は「お赤飯」は炊飯器でカンタンに作れる

 ハレじゃなくても、お赤飯。  お祝い飯のシンボルといえば「お赤飯」。モチモチ滋味たっぷりで美味しいですよね。祝時がなくとも、たまに無性に食べたくなることはありませんか? 実はこのお赤飯、栄養的にも吉。アンチエイジングに効果的なポリフェノールがたっぷり含まれていますから、もっと積極的に食べたいところ。しかし、外食では中々ありつけませんから、好きな時に自炊できたら喜びもひとしおでしょう。
お赤飯

モチモチふっくらお赤飯が完成

 そこで今回は、自宅で簡単!「絶品お赤飯」の作り方をご紹介。  コクがあるのに、さらっと美味しいお赤飯。実は炊飯器でカンタンに作ることができるのです。豆や米を半日浸水させる必要はありませんし、せいろや蒸し器だって要りません!

お祝い事以外にも魔除けや厄払いに

 お赤飯のめでたい秘密は「赤色」にありました。古来より「赤」は、邪気を払い、厄を除けるパワーがあるとされていたため、魔除けの意味から慶事や弔事で食べられるようになったようです。  ですから、祝時はもちろんのこと、運気を変えたい時、恋人の浮気防止などにも功を奏すのかもしれません。また、毎月1日にお赤飯を食べて、新しい月の無事を祈る「おついたち」という慣習もあります。

お祝いには「ささげ」、美容には「あずき」

 お赤飯で使う「豆」と言えば、基本は「ささげ」。最近では、手頃な値段で手に入りやすい「あずき」を使う人も増えています。栄養や味の点で大差はありませんから、美容飯として考えるなら「あずき」で十分。一方、人を祝うハレの日には、「ささげ」を使いましょう。「あずき」は皮が薄いため、炊いている時に割けて崩れてしまうリスクが。割けた豆は「切腹」を連想させるため、縁起が良くないとも。ニーズによって賢く使い分けましょう。 お赤飯

炊飯器で作る、絶品お赤飯の作り方

 それでは早速レシピをご紹介。ポイントは2つ。「空気を入れながら豆を煮る」ことと、「お湯で炊く」ことです。 <材料4人分> ・もち米 3合 ・ささげ 1/2カップ ・水 5カップ ・砂糖 大さじ1 ・塩 小さじ1/2 ・ごま塩 適宜 <作り方> ⇒【画像】はこちら http://joshi-spa.jp/?attachment_id=35564 (1)もち米を研いで、ザルにあげておく。 (2)ささげをさっと洗って鍋に入れ、水5カップを加えて火にかける。沸騰してきたら、火加減を中弱に保ち、20分~40分煮る。時々お箸で豆をかき混ぜ、煮汁を空気に触れさせる。こうすることで、豆の赤色が鮮やかに発色するため、綺麗な仕上がりに。 お赤飯(3)新豆の場合は20分程度でOKだが、古豆の場合は30分以上煮ること。硬さの加減は、一粒取り出してみて、手で潰れるくらい。崩れるまで煮るのはNG。 お赤飯(4)火を止めてザルに豆を取り出し、煮汁をボールでキャッチする。 お赤飯(5)研いでおいたもち米を炊飯器の釜に入れ、「おこわ3合」のラインまで熱い煮汁を注ぐ。おこわのラインがない場合、白米3合のラインより3~4ミリ下に合わせる(5合炊きの場合)。湯量が足りない場合はお湯を足す。お湯で炊くことで、ベタつきを防ぐことができる。砂糖と塩を加え、軽く混ぜ、豆を上に乗せてフタをし、通常の「白米コース」で炊く。 お赤飯 (6)炊き上がったら、軽くかき混ぜて数分蒸らせば完成。お好みの器に盛り、ごま塩を振って召し上がれ。
お赤飯

モチモチふっくらお赤飯が完成

ごま塩は、自宅で作るのが一番美味しい

お赤飯 市販のごま塩でも良いですが、風味や栄養の面からすれば、自作がベスト。すり鉢さえあればカンタンに作ることができます。黒ゴマと塩(天然塩を選ぶこと)を15対1の割合で混ぜ、丁寧にすり合わせればOK。  さあ、レシピをマスターして、お赤飯を得意料理にしちゃいましょう。慣れてきたら豆量を変えたり、雑穀を入れて栄養価を高めることも楽しんで! <TEXT/料理研究家・スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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