30歳すぎたら要注意!老け顔になるシワの原因を知ってる?
「えっ、○歳なの? もっと若く見えるよ」。こう言われると1日中ゴキゲンですよね。女性ならば“見た目年齢”を下げるべく、お肌のくすみ、シミ、毛穴etc.のケアに、日々いそしんでいることと思います。
ところが、一発で顔を老けさせちゃうものがあります。それは、シワ! 例えばマンガでも、シワが何本か描かれているだけで、おばさんキャラになりますよね……。
でも、シワってなぜできるんだっけ? どうケアすればいいんだっけ? 意外と知らないですよね。
たとえば、以下のように思い込んでいませんか?
A. コラーゲンが減ることが主なシワの原因
B. お肌の乾燥に気をつければ、シワは防げる
C. まだシワがない20~30代は、ケアしようがない
実は、これは3つとも誤解なんですって!
まずAの誤解について。
「シワやたるみの原因というとコラーゲンばかりに目が向けられがちですが、実は体を支えている骨や肌内部にある筋肉の衰え、そして弾力線維エラスチンの変性にも要因があります」(近畿大学奈良病院皮膚科教授・近畿大学アンチエイジングセンター副センター長 山田秀和先生)
「弾力線維エラスチン」? 何それ?
⇒【画像】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=363925
弾力線維エラスチン(以下、エラスチン)は、肌の奥深く(真皮)にあって、コラーゲンを支える役割をしています。
ベッドでたとえるなら、エラスチンはスプリング、コラーゲンはマットだそう。いくらマットがしっかりしていても、スプリングがヘナヘナだったら、圧力をはねかえすことができませんよね。このエラスチンが変性してしまうのが、シワの大きな原因だったんです。
次に、Bの誤解について。せっせと保湿するだけじゃダメなの?
実は、肌の表面が乾燥してできるのは、細く浅い小ジワ。
これに対して、エラスチンの変性は、ほうれい線や、目の下のたるみ、首のシワなど、深い“加齢ジワ”を引き起こします! バネの働きを衰えさせ、肌がもとに戻ろうとする力を弱めてしまうのです。
エラスチン線維がヘナヘナになる(分解される)のは、紫外線が原因の一つ。1994年に世界で初めて花王が発見しました。紫外線は「シミの原因」だけではなく、「シワの原因」でもあったんですね。
最後に、Cの誤解について。
アラフォーぐらいになってから、できちゃったシワを伸ばそうと、慌ててマッサージなどを始めがちですよね。
でも、20~30代でも紫外線の影響を受けている肌では、エラスチンの変性が静かに進行しているかもしれないわけです。深いシワができたら、もとには戻りません。今すぐシワ予防を始めなくっちゃ!
では、どんな対策をすればいいんでしょうか?
●とにかく紫外線対策を忘れないで!
秋冬でも家の中でも、紫外線はなくなりません。UVクリームなどで年中ケアを。
●エラスチンは外から取り入れられる?
エラスチンを多く含む食べ物(牛すじ、鶏の手羽先など)やサプリはありますが、それを摂っても体内のエラスチンが直接増えるわけではないのがツラいところ。
ただ、「カツオ由来のエラスチン」は、サプリで肌の弾性がアップしたという研究報告があるんです。食べ物でいうと、「カツオの心臓」! 鹿児島では「珍子(ちんこ)」、高知では「ちちこ」と呼ばれ、普通にスーパーで売られているそう。買いにいきた~い。
●ビタミンや魚を摂る、糖質を控える
エラスチンの生成を促すには、ビタミンや魚をしっかり食べる、スイーツやご飯・麺を食べすぎない(糖化を防ぐ)など、よくいわれる“健康にいい食事”も大切です。
●エラスチンの変性を防ぐ化粧品を使う
ハリ・シワ対策の化粧品は数多くありますが、そのなかにはエラスチンに働きかける化粧品もあるんです! 特に、正常なエラスチンを保つことができる化粧品に着目して、毎日のスキンケアに取り入れてみる価値はありますよね。
弾力線維エラスチンにフォーカスした、ハリ・シワ対策。今のうちから心がけるのが、若さを保つ秘訣です!
<TEXT/女子SPA!編集部 企画協力/花王株式会社>