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えっ!? 歯周病が早産や低体重児出産の原因にもなるってホント?

 お口のケアというと、歯のホワイトニングや口臭などを気にかけている人は多いと思います。でも、基本的な口の中の健康――虫歯や歯周病に無頓着な女性は意外と多いのではないでしょうか。

歯周病

歯周病は国民病!

 痛みがないからといって、安心はできません。生涯で虫歯になっている人は日本人の86%。歯周病の症状を持つ人は30歳以上で7割40歳以上では8割超と、まさに国民病です。

 かくいう筆者も、ある日、奥歯がグラグラになり、歯医者さんで「うーん……歯周病がだいぶ進んでますね」と言われてビックリ。毎日歯を磨いているし、痛みもないのに、歯を支えている骨が溶けてしまっていたのです。

 歯周病菌のすみかになる歯垢(プラーク)をデンタルフロスで毎日取るよう言われ、「このままだと、60歳までに歯が全部なくなってしまいますよ!」と警告されたのでした。ガーン!!

歯周病菌が早産・低体重児出産の原因に



 しかも! 歯を失うだけではありません。妊娠中の女性ばかりか、いつかママになる女性にとって聞き捨てならないのは、歯周病菌が早産・低体重児出産などのリスクを引き起こすということ。

妊婦

妊婦の人は注意!

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授の高柴正悟先生は、こう解説します。

「歯周病は、口の中のばい菌による感染症です。歯茎に炎症が起きたり、ばい菌が血管の中に入って体をめぐったりして、さまざまな影響を起こします。例えば、ばい菌が作り出した物質に体が反応して血管が傷つくと、血液の循環が悪くなり、胎盤にうまく血液がいかなくなってお腹の中の子が低体重になってしまう。あるいは、血管内にできた物質が子宮を早く収縮させ、早産につながることもあります」

 また、妊娠中はホルモンの状態が変わるため、口内では、歯茎を腫らせるばい菌が増えるのだそうです。でも、つわりがあったりして、なかなか丁寧に歯みがきをするのが難しいのが妊娠期間。そのため、妊婦のなんと7割近くが妊娠性歯肉炎を起こしているのだとか。

 うーん。口内ケア侮りがたし。

虫歯・歯周病をもとから断つ「レクチン」



 そもそも虫歯は、ミュータンス菌が「糖鎖」という唾液の中の成分と結びつき、歯の表面に「バイオフィルム」という細胞の膜をつくることで起こります。歯周病もそのきっかけはバイオフィルムにあるそうです。

 朗報! とも言えるのは、最近になって研究が進み、このバイオフィルムをできにくくする「レクチン」なる物質が発見されたということ。レクチンはさまざまな動植物の中に存在しますが、中でも海藻やキノコ類に含まれるものにこの働きがあることが最近の研究でわかったそうです。

レクチン

バイオフィルムをできにくくするレクチンは、海藻やキノコ類に含まれる

 歯みがきはもちろん大切ですが、貼り付いたバイオフィルムをこすって落とすケアなので、磨き残しもでてしまいます。キシリトールやフッ化物といった虫歯予防剤もあるけれど、これらも、口の中でバイオフィルムができることを前提にしたもの。一方、このレクチンはばい菌が歯の表面にくっつくことを邪魔するので、バイオフィルムができにくくします。虫歯や歯周病の原因を、もとから断つ! わけで、これは心強いですよね。

「この種類のレクチンは海藻やキノコ類に含まれていますが、糖とタンパクが結合したものなので、加熱すると変性し、働きがなくなってしまいます。また、たとえ生で食べたとしても、食材に含まれる量自体が少ないので、やはりエキスとして濃縮したかたちにしないと効果は得られない」(高柴先生)そうです、残念。でも、ご安心を。

 すでに、「海松(みる)」という海藻から抽出した「ミルレクチン」を配合した、『レクチノーラル』(http://lectinoral.com/)というケアアイテムも登場。歯みがき後に舐めるタブレットと綿棒で歯に塗るデンタルジェルの2タイプがあり、手軽にお口の中の環境を整えることができます。

 将来に渡って、体全体のトラブルの原因にもなりかねないのが、虫歯や歯周病。アラサーになると過去を振り返り「やっておけばよかった」と後悔することは何かとあるものですが、10年後、20年後に「やっててよかった」と思えるよう、お口の新しいケア、はじめてみませんか。

<取材・文/女子SPA!編集部>




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