共働きなのに家事も育児もしない夫…キレた妻の仕返し
先日、国際的な調査(※1)によって「夫が世界一家事をしない国」の烙印を押された日本。国内の調査(※2)でも、共働き家庭でさえ、家事の8割以上を行う妻が8.5割以上という結果で、女性がまったく輝けない社会であることが改めて浮き彫りになった。
そんななか、仕事に加え、家事と育児のすべてを担う女性たちのストレスが限界に達し、怒りの矛先を夫に向けるケースが増えているという。
二宮修平さん(仮名・41歳)/年収620万円/子供2人
「家庭内に、もはや俺の居場所はありません」と、哀しげな表情で結婚生活を語りだしたのは結婚8年目の二宮さんだ。
郊外に新築一戸建てを購入したものの、通勤に時間を割かれ、常に深夜帰宅。家族団らんは週1回あればよかったという。
「通勤は往復で3時間。毎日ヘトヘトで家事と育児はすべて妻に任せっきりでした。すると、妻の機嫌が日に日に悪くなり、子供たちまで妻の味方をするようになっていったんです」
そして共働きにもかかわらず、家事も育児もやらない二宮さんに愛想を尽かした彼の妻は、さまざまな“仕返し”をしてきた。
「一緒に食事をしたのに、僕の食器だけ洗われずに数日放置されることは当たり前。風呂に入れば“誰が掃除すると思っているんだよ”と罵られ、録画したドラマはその日に観ないと翌日には即消去。
衝撃的だったのは、家族でドライブ旅行をしていたときでした。高速道路のPAで昼食を買いに行った妻が子供と自分の分しか買ってこなかったんです。あまりにも腹が立ったので、“俺の分は?”なんて口が裂けても言いませんでしたね」
今では「家族と過ごす時間が苦痛で仕方がない」という二宮さん。妻の“追い出し”行為に負け、唯一落ち着く自分の部屋に引きこもり状態だという。
「離婚したいけど、子供の将来と慰謝料が心配。でも、50歳を過ぎて熟年離婚を迫られるぐらいなら、まだ多少は恋愛できそうな今のうちに離婚したいですね」
たとえ離婚して他の女性とやり直そうと思っても、家事・育児の分担に対する意識の低い男性はまた同じ過ちを繰り返すと思うのだが……。
※1 国際社会調査プログラム(ISSP)の「家族と性役割に関する意識調査」(2012年)
※2 国立社会保障・人口問題研究所の「第5回全国家庭動向調査」(2013年)
―どっちが不幸? 結婚できない男VS離婚できない男【6】 ―