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「Hは面倒くさいし、コスパも悪い!」現代人の“セックス離れ”を解決するヒントとは

 セックスに関する悩みは本当に尽きない、と思う。

セックス 夫とセックスするのが気持ち悪くて仕方ない。27歳にもなっていまだに処女というのは大丈夫か。彼氏のセックスが優しすぎて興奮しない。人間的には大嫌いなのにセックスが良すぎて別れられないセフレがいる。彼氏のアソコが突然勃たなくなった。昔受けた性暴力のトラウマがあってセックスが怖い。彼氏に妊娠を告げたら「堕ろせ」と冷たくあしらわれた。ハプニングバー通いがやめられない私はヘンなのか──。

 このように、桃山商事の元にもこれまで多種多様の悩みが寄せられた。セックスすれば解決できるものでもないし、しなければいいというものでもない。好き嫌いで片づくものでもないし、善悪で語れるものでもない。セックスの問題は繊細で、複雑で、難解だ。

セックスはもはや“贅沢品”なのか



日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない

『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(著:湯山玲子・二村ヒトシ/幻冬舎)

 さて本書『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(幻冬舎)は、著述家の湯山玲子&AV監督の二村ヒトシという、性愛を語らせたら当代一という論客コンビによるセックス論だ。タイトルにはネガティブな絶望感が漂っているが、決して悲観しているばかりの本ではない。

 日本においてセックスが「面倒くさい」ものになっている現状を説明した上で、なぜそうなっているかの原因や背景を分析し、最後に「ではどうすればいいか」と解決策を探っていく。いろんなトピックが縦横無尽に飛び交うカロリー高めの一冊だが、本としての構成は極めてシンプルだ。

 いわく、その人の人間性や価値観、欲望やコンプレックスがさらけ出されてしまうセックスは、他にいくらでも安全かつクオリティの高いサービスやエンタメが充実している現代の日本にあって、非常に面倒でコスパの悪い行為になりつつある。さらに、現代人のセックスの多くは「女性にしてみたら承認欲求であり、男にしてみたら人を支配する権力欲求」が原動力になっていて、それは自分も相手も傷つけるものである。逆に、理性や自意識を解放し、自分と相手が溶け合って一体になるような芳醇なセックスは、今となってはもはや“贅沢品”である──。

 では、こういった現状を踏まえた上で、我々はどうセックスと向き合っていけばよいのか。

 例えば湯山氏は女性に「愛がなければ性欲を発揮しちゃいけない」という“洗脳”を外せと語り、二村氏は男性にペニス以外でも快感を得られるようになったほうがいいと諭す。この他にも本書には様々なアイデアや提言が満載で、そこはぜひ手に取って確認していただきたいところだが、大切なのは、こういったヒントを踏まえて自分なりにどうセックス観を構築していくかだろう。

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「A+B=C」であれば何だってセックスだ!

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日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない

日本に蔓延するセックスへの絶望――。
「セックスは面倒くさい」の背景に何があるのか?
男女の新しい関係を常に模索し続ける著述家とAV監督の二人が、豊かな生と性を楽しむための方法をとことん追求する。




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