でも、これはセックスにかける情熱であって、あなたの家庭を壊してどうこうと考えるようなものではありません。あなたは「好き」という言葉をいまの関係を壊す爆弾のスイッチだと思って警戒しているみたいですが、たぶんそうはなりませんから
「好き!」って言ってあげてください。あなたが「好き」と言ってあげたとしても、「じゃあ旦那さんと別れて僕と一緒になろう」とはならないでしょう。もしそこまでの気持ちなら、楽しむという雰囲気とはまた違うセックスになっているはずです。
人生の終わりを見据えた男への
冥土の土産です。打ち上げ花火のように瞬間的に恋愛をし、そして瞬間的に忘れてください。おっさんは多少余韻を引きずりますが、あなたの「好き」発言をセックス後もズルズル引きずり、面倒なことをしようとまでは思いませんよ。
もしあなたのことを本気で好きだとしたら、あなたの望む関係を壊さないようわきまえます。そしてもし暴走して行動に移してこようとしたら、その時はあなたのことを“本気で思っていない好き”ですから、相手にする必要なしです。セフレの関係も終わりでいいんじゃないですか。
セックスの最中の言葉は信用ならないと言われますが、セックスの最中の言葉はその最中だけは有効で盛り上がりに一役買ってくれますから、活かさない手はないです。
セックスは祭りみたいなもので、日常から切り離してその時だけは無礼講でなんでもありです。そして祭りが終わったら、何事もなかったかのように日常に戻っていく。
それを“わりきる”というのです。あなたはセックスの最中も冷静な自分を保つことをわりきると考えているみたいですが、違うのです。
たとえば、プレイとしてSMを楽しむのと、その関係を日常生活にまで持ち込むのは違うよということです。自分はSだからセックスの時は徹底的に支配していたいというのと、日常生活で人から指示されるとむかついちゃうというのは別の話なのです。
遊びのセックスでも、その瞬間は相手のことを愛おしく思い、それをぶつけ合った方が気持ちいいです。愛情と性欲は別モノですが、
性欲から始まるセックスに愛情を適度に混ぜると美味しくなります。そのさじ加減をコントロールできることを「大人」と言うんじゃないでしょうか。30代。まだまだまだ若いですからね。

森林原人さん
<TEXT/森林原人>
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