象に乗るのは動物虐待?タイのボランティア施設で聞いた
こんにちは、少女マンガ攻略・解析室室長の和久井香菜子です。
前回、ボランティアで象さんのお世話をするツアー「エレファントステイ」に参加したお話をしました。ボランティアと言いながら背に乗せてもらうなどの作業を強いており、「ほんとうにそれは動物愛護と言えるのか」という意見もあります。
その点について、エレファントステイのオーナー、エヴァさんに聞いてみました。
「現在、タイの象の生存数は2500頭、絶滅危惧種です。森林や草原などの広大な自然の中で生息しますが、開発のために住む場所を追われ、人と関わらずに生きていくことが難しくなっています。
象は身体が大きく、非常に力持ちのうえ、たいへん賢い生き物です。そのため数千年前から戦争に駆り出されていました。最近では丸太を切り出し、運ぶ重労働を強いられている象も多くいます。こうした重労働を強いられる象を守ることが必要です」(エヴァさん、以下同じ)
エヴァさんの施設では、病気になった象や、年を取ってリタイアした象を引き取って保護しているそう。
⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=629831
「重労働を課せられた象たちの寿命は40~50年ほどですが、ここの象は60年以上生きるものも多く、中には80歳を迎えた象もいました。
象を保護するのにも資金がかかります。そのために、彼ら自身がお金を稼ぐ手段を得る必要があるのです。タイの人々にも生活があります。お金を稼ぐ手段がなくなったら、象を使役するしかなくなってしまうかもしれません。観光客を背に乗せ、働くことは、資金を稼ぐために必要なことです」
人間の事情が象に関わることはわかります。でもそれは本当に象にとって幸せなことなのでしょうか。