――どんな方にお勧めですか？ 「英語の勉強がしたい人や国際交流をしたい人、日本の良さを再確認したい人、部屋が余っている人、おこずかい稼ぎをしたい人などでしょうか。また、『女子SPA！』の読者さんなら独身の方も多いと思うので、お正月で実家に帰省したり、長期に部屋を空ける間だけ貸すというのもいいかもしれません」 ――最後に注意点を教えてください。 　 「実は今のところ民泊に関する法律はなくて、『民泊新法』の制定が待たれている状態です。民泊新法が制定されると、ホームステイ型民泊は届け出制で全面解禁される方向ですが、まだあいまいな部分もあるので私自身も注意深く情報をチェックしています。 　ホームステイ型以外の始め方としては、先ほど申し上げた旅館業法に従って『簡易宿所』の許可を取って始める方法や、大田区などの特区に限っては『特区認定民泊』を行う方法もあります。こうした法律や条例だけでなく、マンションの規約や地域のゴミ捨てのルールなどをしっかりと守って行うことで民泊が広がっていくのかなと思います」 　高橋さんの本では、外国人旅行者たちと交流したご自身の体験のほか、2年で200組以上のゲストを迎えた独身男性のケースや新婚さんがマイホーム購入と同時に始めたケースなど6組の民泊実践者たちを紹介。 　民泊を始めたい人はもちろん、「話題だけどどうなってるの？」と気になる人にも、格好の案内書と言えそうです。 ＜TEXT／にらさわあきこ　PHOTO提供／高橋洋子　ILLUSTRATION／大根はじめ『3万円からの民泊投資術』より＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【高橋洋子さん　プロフィール】 暮らしのジャーナリスト・ファイナンシャルプランナー。情報誌の編集、フリーライターを経て現職。空き家をリノベーションし、安くマイホームを購入。その家で話題の民泊に挑戦。ホームステイ型民泊を始めようと民泊サイトに登録後、30分で3組の予約問い合わせがあり、民泊の大いなる可能性を実感。空き家の有効活用の1つとして、民泊の魅力を伝えている。著書は『100万円からの空き家投資術』、『家を買う前に考えたい! リノベーション』など。