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「結婚しない」とわざわざ宣言する女性は、本心なのか?

「結婚しない」と宣言するメリットは?

 さらにもう一つのポイントは、結婚しないと決めているだけではなくて、それを公言する女性が徐々に増えていることだと思います。  たしかに周りからの圧力が弱まったから宣言しやすくなったのですが、圧力自体はゼロではありません。だから、結婚に心底興味がなくても、黙っていれば、①の「結婚したいけど願望が叶えられない」タイプだと周囲から思われて、不要な圧力を受けてしまう。でも、先に宣言をしておけば、不要な圧力をある程度避けることができます。 プロポーズ もし「長期的なパートナーは欲しい」という人なら、「結婚しない宣言なんてしたら、男に避けられてしまう」と思うかもしれません。ですが、結婚願望のある男性が寄ってこなくなるので、むしろ願ったりかなったりなわけです。  このように、あえて結婚しないと宣言することは、メリットが大きいのです。

日本の結婚は「お鍋」みたいなもの

 日本の結婚は「お鍋」みたいなもので、様々なものがまとめて放り込まれています。  家を一緒にする、苗字を一緒にする、戸籍を一緒にする、財布を一緒にする、家系が一緒になる、一緒に子供を育てる等々。 「パートナーは否定しないけれど結婚しない」という人たちは、その何でも一緒にしちゃう「お鍋」文化が合わないのでしょう。だから、お皿を別々に用意して、合うものだけ合わせればいいじゃないとカスタマイズしているわけですね。  これは、結婚したい人にも、とても参考になる考え方です。  ぜひ「結婚」を因数分解して、自分がお鍋に入れたい具材は何なのか(=自分は何を一緒にしたいと考えているのか)を考えてみましょう。どうしてそれを一緒にしたいと思っているのか、結婚に至らない時は何がネックになっているのかなど、じっくりと考えてみることをおすすめします。
勝部元気

高校時代コピバンで一番の十八番はDragon Ashでした(写真は勝部氏)

※明治安田生命福祉研究所「第 9 回結婚・出産に関する調査」 調査対象:全国の20歳以上49歳以下の男女にWeb調査 有効回答:3,595人 調査時期:2016年3月11日~16日 <TEXT/勝部元気> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【勝部元気】 1983年東京都生まれ。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEO。ブログ『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/)、twitterは@KTB_genki。初の著書『恋愛氷河期』が発売中
勝部元気
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログは、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 。初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中
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