「結婚しない」とわざわざ宣言する女性は、本心なのか?
コラムニストの勝部元気です。
「私、一生結婚しません」
「結婚したいと思ったことがありません」
近年、そう宣言する女性が増えているように感じます。
実際、明治安田生命福祉研究所の調査(※)によると、「結婚したい」と回答した20代未婚女性は、2013年の82.2%から、2016年は59.0%へと激減しています。
結婚したくないと考えている女性が増えているのです(20代~30代の男女で、いずれも「結婚したい」は激減)。
「どうせ相手がいないからそう言っているだけで、本当は結婚したいんじゃないの?」と感じる人もいるでしょうが、そうではないと私は思います。“結婚しない宣言”する人の中には、長期的なパートナーがいて満足している人も少なくないのです。
では、なぜ彼女たちは「結婚しません」と宣言するのでしょうか?
そもそも、人が独身でいる理由には様々なパターンがあります。ここでは大まかに8通りのパターンに分けてみました。
①結婚したいけど、その希望を叶えられていない
②特定のパートナーを持つ生き方は否定しないけれど、結婚制度・文化に従うことには否定的
③特定のパートナーを持つ生き方に否定的な肉食系遊牧民
④特定のパートナーを持つ生き方に夢や希望を持っていない草食系女子
⑤男性が嫌いなのでパートナーを持ちたいと思わない
⑥アセクシャル(無性愛者)なのでパートナーを持ちたいと思わない
⑦レズビアンなので、仮に結婚したいと思っていても現在の日本の制度上選択できない
⑧ライフデザインについての希望がなく、とりあえず流れに任せている
もちろん①「したいけどできない」が最もオーソドックスなパターンなので、独身者というと①を想像しがちです。が、近年は②~⑧が増えていると実感します。
特に注目すべきは、②のように“普通に恋愛をして長期的なパートナーがいるけれども、結婚には否定的”という人でしょう。
「彼氏の家族はいい人たちだけど、自分の家族(姻族)になるのは嫌だ」と考える人や、
「彼氏と住生活の価値観が違って、一緒に住むときっと破綻してしまう」と考える人、
「夫婦別姓がいいから事実婚を選択する」など、
理由は様々ですが、自分の価値観と今の結婚のあり方に何かしらのズレを感じている人が多いように思います。
ちなみに私自身も、できればユニオン・リーブル(≒事実婚)が良いと思っているタイプなので、この②です。

独身でいる事情、8つのパターン

パートナーがいても結婚しない人の理由

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