Beauty

流行のビッグ・シルエットを「今っぽく」着こなすには?

●連載「ファッション誌が答えてくれない相談」13 by小林直子●

Q.流行のビッグ・シルエットって?



 ビッグ・シルエットが流行っていると聞きました。1980年代にもビッグ・シルエットが流行っていたようですが、今流行っているビッグ・シルエットと同じでしょうか、それとも違うのでしょうか?

A.流行は繰り返すけど、その都度違います



回答:小林直子(ファッション・ブロガー)

 流行は繰り返すと言われています。また周期的に1960年代や70年代のスタイルが注目され、再び登場することもあります。しかし、ファッションの流行は、同じ円周上をぐるぐる回っているのではなく、らせん状に上昇していくものです。つまり、昔流行ったものと今流行っているものとは、まったく同じではありません。

 1980年代に流行ったビッグ・シルエットと今流行りのビッグ・シルエットも同じものではありません。

1980anan

1980年の「an・an」

 80年代に流行ったビッグ・シルエットは、ぱっと見てわかるように、全体のシルエットが四角いものでした。2㎝以上もあろうかという肩パッドの入った肩からすとんと垂直に落ちる袖、あたかもウエストなどないかのようなストレートラインのジャケットやコート、ウエストにタックがたくさん折り畳まれたワイドパンツ、腰から下のラインがまっすぐで、後ろに1本スリットが入っただけのロングスカートなどが、分厚いフェルトやギャバジンのような、服のシルエットをしっかりと形作ることができる生地で表現されました。

1985OLIVE

1985年の「OLIVE」

「今っぽい」ビッグシルエットは軽やかで薄いもの



 翻って、今流行りのビッグ・シルエットは、全体のシルエットは丸く、ジャケットやコートに分厚い肩パッドは入っていません。また、生地自体も柔らかく、ドレープが出るものが選ばれ、歩いたら、身体にあわせてゆらゆらと揺れるような、軽やかな生地でつくられています。ワイドパンツもプリーツスカートも、大きく長く、生地がたくさん使われてはいますが、どれも薄いもので、重たさはありません。

ビッグシルエットニット画像:WEARより

 衣服のシルエットとは、身体と衣服の間の空気の量によって表現されますが、80年代はそれが四角く、固く、構築的だったのに対して、今のビッグ・シルエットは丸く、柔らかく、脱構築的です。

 このように同じビッグ・シルエットといっても、過去流行ったものと今流行っているものがまったく同じというわけではないのですが、違うのはシルエットだけではなく、スタイリングについても言えます。どういうことかというと、スタイリングにも流行りすたりがあり、いつも同じスタイリングがおしゃれに見えるわけではないということです。

オーバーサイズニット画像:WEARより

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大きくても、柔らかく女っぽい着こなしのコツは

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