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肌が老けて見える人は、服の洗濯しかたがダメなのかも

洗濯で生地表面がガサガサになっていく

 衣服の劣化を防ぎたいのには2つの理由があります。まず1つは、なるべく長持ちさせるため、そしてもう一つは、老けて見えないためです。  実は衣服の劣化とは、その生地の表面の劣化です。石油由来の化学繊維であるナイロンやポリエステルは大丈夫ですが、コットンやウール、麻、シルクなど、洗えば洗うほど、表面が荒れていき、それまではつるつる、さらさらしていたものがざらざら、がさがさになっていきます。 洗濯 生地の表面がざらざら、がさがさになると、光が美しく反射されず、生地から輝きが失われます。輝きを失った生地を身につけたらどうなるでしょうか?  皆さんもご存じだと思いますが、大人と子供では肌の表面が違います。子供はつるつる、ぴかぴかで、自然に光る肌をしています。反対に、大人は年を取れば取るほどに、肌の表面はざらざら、がさがさになります。  子供の肌が桃のような肌とすれば、大人の肌はよくてみかん、悪いとユズのようになります。どんなにかその表面をファンデーションで塗り込めたところで、子供の桃の肌のようになることはありません。

劣化した服を着ると肌が老けて見える理由

 そんなざらざら、がさがさになってしまった大人の肌に、やはり洗濯で劣化してざらざら、がさがさの生地をのせたらどうなるでしょうか?  ざらざら、がさがさの表面の生地は、そのレフ板効果を失い、着る人をより一層老けて見せます。どんなにか顔のしみを隠し、ローションパックをしたその肌に最新のファンデーションをのせたところで、ざらざら、がさがさの生地はその効果などなかったかのようにしてしまいます。思い出したくない現実を暴き出す勢いで、あなたのことを年齢より一層老けて見せるのです。 洗濯2 それが嫌だったら、顔に近付くものは何回も洗ってくたびれたものを着ないこと、もしくは洗うとしても手洗いなど、なるべく生地が傷まない方法を選ぶこと、または洗っても劣化しないポリエステルやナイロンのものを着ることです。  冬物に関して言えば、表面がポリエステルなどの石油由来の化学繊維のダウンジャケットも、手洗い不可のマークがなければ自分で洗えますし、ジャケットやコートなども、襟、袖口、食べ物をこぼした部分と裾の汚れた部分のみを洗っただけでもきれいに維持することができます。  自分で洗濯することにはメリットがたくさんあります。洗えるものは自分でこまめに洗ってしまいましょう。なお、2016年12月1日より、洗濯表示マークが新JISにならったものに変更されています。気になる方は消費庁のホームページを見て確認してください。 <TEXT/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【小林直子】 ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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