けれども、流行にうとく、時代の流れにまったく気付かない人たちもいます。とくに気をつけてほしいのは、今30代前半の方たちです。人というものは、自分の青春時代に慣れ親しんだシルエットそのままを引きずる傾向があります。
今30代前半の方たちが10代後半から20代だったとき、流行っていたのはタイトなシルエットでした。スキニージーンズにピタTで、アームホールがきつきつのジャケットやコートを着ていませんでしたか?
人というのは、20代によく着ていたそのスタイルが何よりも一番よいものだと、錯覚してしまう性質があります。20代の若かったころの自分をそのまま引きずって、シルエットが変わっているのにそれに対応できないでいると、時代遅れの人に見えます。ついでにメイクや髪形まで20代のままでいると、それは見るからにイタい30代です。
ビッグシルエットのコートを着ても、どこが格好いいのか、なんだかよくわからない人もたくさんいることでしょう。
メガネにしても、20代、小さなフレームで通してきたので、今さら大きなものに換えるのは勇気がいるかもしれません。けれども、今、この変化に対応しないでいると、イタいままあっという間に40歳です。
とんでもなく危ないです。

Zoffの2017年春物、「クラシック」シリーズはやや大きめ 画像:Zoff オンラインショップ
今、30代前半の方たちは、若かった青春時代をいったん忘れましょう。そして今のビッグシルエットに対応する自分に変わりましょう。変えるのはメガネだけじゃありません。メイクも髪形もアクセサリーも全部です。

メガネ専門通販「Oh My Glasses TOKYO」オリジナルで人気No.1だったフレーム 画像:Oh My Glasses TOKYO
変化に柔軟に対応する姿勢もおしゃれにとっては重要です。自分だけイケてると思いこんで、知らない間にイタいアラフォーにならないように、今から十分に気をつけてくださいね。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』