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全身が火だるまに!中国の療法「火療」を東京で体験してきた

 一風変わった中国の伝統療法というと、リオ五輪でも注目された「カッピング(吸い玉)」療法が有名ですね。丸い痣が背中にたくさんできてしまう療法は、その見た目のインパクトとともに賛否両論が巻き起こりましたが、見た目のインパクトがさらに上を行く中国の伝統療法があるのをご存知ですか?
火療2

YouTubeより

 それは「火療」(ひりょう、もしくはフォリァオ)! 体の上で火がボウボウと燃え上がる様子が、中国だけでなく日本のニュースサイトでも衝撃を持って報じられたことがある、知る人ぞ知る「珍療法」なのです。  その施術動画がこれ。 ⇒【YouTube】はコチラ 火療養生 https://youtu.be/PK3usav-B0A  なんというか……めっちゃ豪快です。  今回、この「火療」が日本、しかも東京・北区王子のサロン「森の花」で体験できるとあって、恐る恐る行ってきました!

西太后もやっていた!? 源流は古代中国宮廷医

 まずは実際に体験する前に、火療って何なのか? 来日していた火療インストラクターで権健国際自然医学有限公司の管序涛さんに解説してもらいました。
管序涛先生(左)と、王子「森の花」店長の殷明岩さん

管序涛先生(左)と、王子「森の花」店長の殷明岩さん

「火療とは“気熱通”とも呼ばれる中国の伝統的な民間療法です。  歴史的には、古代宮廷の中医にまでさかのぼります。この時代に確立された中国伝統医学の経絡、気血理論に古代薫蒸療法、民間熱敷療法、道教火焼療法、民間熱敷療法などを加えて伝わってきました。  現在、アメリカやロシア、インドネシアやマレーシアなどでも愛好者が増えているんですよ。  温かい蒸しタオルで体を覆い、その上から経絡の流れに沿って医療用アルコールを掛けて、そこに点火して燃焼させるんです。火のエネルギーで刺激することによって、体内の風・寒・湿・熱・毒(漢方で陰陽のバランスを崩し病因とされる要素)を追い出し、人間の自己回復能力を引き出すんですね。  冷え性だけでなく、肉体疲労や腰痛、不眠、鼻炎などさまざまな不調がある方におすすめです。日本で言う”お灸”や岩盤浴にも近いものがありますね。  もしかしたら西太后や則天武后も受けていた…かどうかはわかりませんが、悠久の歴史を感じさせます。  さて、それではさっそく、実際の「火療」を体験させてもらいましょう。
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いよいよ着火!熱い?熱くない!?
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※「森の花
営業時間: 11:00~3:00
住所:東京都北区王子1-13-15 岡安堂ビル301
電話番号:03-6903-3795
HPには火療コースはないため、店頭か電話で問い合わせるか全身コースなどで予約の上、店頭でそれを告げてください。
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