「とくに女性の場合は、皮脂も汗も少ないので、それほどナーバスになる必要はありません。頻繁に洗うべき部位は、頭と顔と陰部。そして、脇の下や指と指の間くらいなもの。 　それも、2～3日に1回、なでるようにやさしく洗えば問題ないという皮膚科医の方も多くいらっしゃいます」 　特に腕や脚など空気に触れている部分は菌が繁殖しにくく、さらに少ない回数でもOK。ただし、もともと汗っかきの人、スポーツをして汗をかいた日、夏場などは状況に応じて判断して下さい。 「洗う頻度は調整していただきたいのですが、それでも乾燥が気になる人は保湿剤やボディクリームを塗ったり、保湿成分のある入浴剤をお風呂に入れると◎。 　お風呂に入ると一時的に角質層が水を吸収しますが、その水分は10分ほどで蒸発してしまうことが、ある調査で明らかになっています。お風呂あがりの保湿ケアは、10分以内におこないましょう」 　一年間のなかでも、とくに汗も皮脂も少ない冬場は、乾燥による肌トラブルで皮膚科を訪れる患者さんが増えるとのこと。過ぎたるは及ばざるが如し。美しい肌を保つために“洗わない”という選択も必要なのですね！ TEXT／マルイカナコ（清談社）