「卵巣年齢の結果をお伝えする前に、まずは数値の目安と意味について、説明しまーす」
軽快に、でも丁寧に説明を始めるドクター。卵巣年齢とはあくまでも卵子の残数の目安の数値であること。20代なら基準値は6.21。30代前半なら5.42。30代中盤なら4.75……という感じで、年齢とともに数値が緩やかに下降していくことも教えてもらいました。
「あくまでも目安なんで~」とクギを刺されたのち、お待ちかねの結果が目の前に置かれます。
抗ミュラー管ホルモン値14.35!!
「え?」
基準値の約2.6倍。って、めっちゃ卵巣ピッチピチってこと? 混乱する私。すると先生は、「今もう数値がバーンってわけわかんない感じになってるけどさー、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人って、この数値高くなるから」
「……え……そうなの?」
そうです(笑)。後で不妊治療の本を読み返したら、しっかり書いてありました。中途半端に育った卵子が卵巣内にたくさん発生する体質であるPCOSは、この検査の数値が高くなってしまい、意味をなさないのだとか。
こんな数値が出ては、検査は不要だった気もしますが、でも気さくなドクターに、すっかり心を許した筆者。
「結婚は子どもができたらしようと思ってるんですよー。でもいつから本格的に妊活するか、若干迷いも残ってて」
意味不明なことをぬかす私にも、「あ、そうなんだー。じゃあ他の検査どうする?」と、不妊治療をするにあたり、必要な検査についてもレクチャーいただきました。
「検査は今すぐ子どもが欲しいならやった方がいいけど、例えば3ヶ月後に欲しいとかなら、今できることはないね!」
妊活を自主的に始める人は、最初から身体検査はしないと思いますが、病院を頼って不妊治療を検討する人は、スタートラインで様々な検査が必須です。ただ、先生にいわせると、これら結果も数ヶ月あくと意味がないものもあるため、本当に検査をやるのは妊活GOする直前がベストだとか。
軽いノリそのままに妊活の手順を教えてくれたチャラドクターならぬ親切先生。感謝しかありませんが、じゃあ次は本格的な検査を受け、PCOSのためにホルモン剤を取り入れて、タイミング法にがっつり取り組むか検討だ。そういえば、とりあえず彼氏の精子は大丈夫なのかも気になるトコロ。
次のステップにはあんまりワクワクしませんが、先生のおかげで無学な私は妊活という扉に対して、まずは正面切って立つことができたような気がします。
<TEXT、イラスト/おおしまりえ>
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【おおしまりえ】
雑食系恋愛ジャーナリスト・イラストレーター
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。
ブログ・Twitter:
@utena0518おおしまりえ
水商売やプロ雀士、素人モデルなどで、のべ1万人以上の男性を接客。現在は雑食系恋愛ジャーナリストとして年間100本以上恋愛コラムを執筆中。Twitter:
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