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「奪い愛、冬」は「誰が一番狂ってるんだ選手権」だった【冬ドラマ】

大映ドラマを彷彿とさせるスピード感

 ドラマ鑑賞を始めた幼い頃、世はまさに大映ドラマが全盛期だった。「ポニーテールはふり向かない(1986年)」「乳姉妹(1985年)」など、女子SPA!世代には今ひとつピンと来ないかもしれないが、今じゃ考えられないような設定のドロドロ人間模様が描かれる昼ドラのようなストーリー、それが大映ドラマだ。これがまさかの夜8~9時台のゴールデンタイムに放送されていた。  その香りを漂わせていたのが「奪い愛、冬」だ。ついこの間まで元気だった人がいきなり吐血をして数カ月で死亡。足が悪くなったことを理由に夫と結婚したのにそれは全て嘘。夫の不貞を暴こうとまさかのクローゼットに籠城……と、よく考えるとありえないにもほどがある設定の連発に毎回笑った。  さらにその設定を盛り上げたのが、スピーディーなストーリー展開だ。1時間でどんどん話が変わっていくので見逃すと大変なことになると、視聴者はある種の危機感に襲われたのではないだろうか。そして「ガーン」「ドーン」という今じゃ普通のドラマでは聞かれなくなったコントのような効果音も、大映感を盛り上げていた。  喫煙やセクシーなシーンがあるだけで「待ってました!」とばかりにテレビ局へ苦情やご意見が弓矢のように飛んでくる今の時代。本作品にも間違いなくあったはずだ。そんな中でも限界ギリギリまでできることを形にしてくれた心意気に、ストーリー賞をもって敬意を評したい。 <TEXT/スナイパー小林> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スナイパー小林 プロフィール】 ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k
スナイパー小林
ドラマ解説、芸能、恋愛、カルチャー、美容・健康ネタ好きのライターであり、編集者であり。執筆や編集を手がけた媒体は100冊以上。約20年以上ドラマをこよなく愛し、ついには趣味が仕事になった幸せ者のアラフォー。Twitter:@hisano_k
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