Beauty

おしゃれになりたければ映画を見なさい。必見の名作選

 往年の女優たちの、とくに古い映画に出てくる動く姿を見ることは、現在でもファッションを理解するうえで有用です。ドレスを着たときの身のこなし、どういったシチュエーションで何を着るかという問題、靴とバッグの組み合わせ方、色遣いなどは、現在の有名なデザイナーたちでさえ参考にしているわけですから、一般の、しかも西洋文化のなかで暮らしていない私たちにとって、それがお手本になるのは当然です。
スローガン

ジェーン・バーキン『スローガン』

 1950年代から70年代のこういった映画に出てくる女優たちの衣装は、いわば現在のファッションのプロトタイプです。プロトタイプなので、大幅にそれが変更されるということはありません。そしていつもそれはお手本となり、迷ったときには戻るべきかたちなのです。

知りたい着こなし別、「お手本になる映画」

 幸いなことに古い映画を見るのは難しいことではありません。DVDもあるし、ネットで検索すれば画像も動画も探せ出せます。  ドレスの着方がよくわからないときはオードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』や『ティファニーで朝食を』を、  トレンチコートの着こなしを知りたいときは『男と女』に出てくるアヌーク・エメの着こなしを、
男と女

アヌーク・エメ『男と女』

 リゾート地でのサマードレスと水着の着こなしを見たいときは『悲しみよ、こんにちは』のジーンズ・セバーグを、  お泊りのときにどんなバッグで行くかを知りたいときには『裏窓』のグレース・ケリーを、
裏窓

グレース・ケリー『裏窓』

 ヴェニスを一人旅するときには『旅情』のキャサリン・ヘップバーンの旅のワードローブを、  淑女が背徳におぼれるときはどんなスタイルがいいのか知りたいときは『昼顔』のカトリーヌ・ドヌーブを参考にしましょう。  そのほか自分の好きな女優やスタイルをとっかかりとして、古い映画を、そしてその衣装を楽しんで、参考にしてみてください。きっと新たな発見があるはずです。 <TEXT/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 小林直子【小林直子】 ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』発売中。ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
1
2
Cxense Recommend widget
わたし史上最高のおしゃれになる!

◆一生ものの知識を身につければ
◆もう服選びで迷わない
「おしゃれ」はひとつの技術にすぎませんが、あなたの人生を最高のものにしてくれるパートナーでもあります。一緒に学んで「わたし史上最高」を目指しましょう。

あなたにおすすめ