浅田真央の引退で振り返る、明暗わかれる女性アスリート“第2の人生”
世界的に活躍した女性アスリートたちは、引退後は解説者やコーチとして活躍する人が多いという印象があります。しかし、その規定ルートにハマらない第2の人生を踏み出した元女性アスリートの姿もテレビでよく見かけますよね。
ただ、その中でも立場の明暗はハッキリと別れてしまっている模様。今回は、そんな引退後の女性アスリートたちのその後を追ってみました。
橋本聖子はスピードスケートおよび自転車競技の選手として、合計7回(冬季大会4回・夏季大会3回)のオリンピック出場を果たし、アルベールビル冬季オリンピックスピードスケート女子1500m銅メダルに輝きました。
1995年からは参議院議員として政治に参加。現在は政治家として、実子3人を含む三男三女の母として充実した日々を送っているようです。
2014年にはフィギュアスケーター高橋大輔選手にキスを強要したのではないかという疑惑が、週刊誌を賑わせましたね(双方の事務所が強制について否定コメント)。真偽は分かりませんが、橋本聖子は、日本スケート連盟会長&2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事でもあり、セクハラ疑惑が出るほどの権力を手にしているとはいえるでしょう。
元女子マラソンで1984年ロサンゼルスオリンピック女子マラソン日本代表だった増田明美。現在はスポーツジャーナリストに転身しており、選手の交友関係や趣味といったパーソナルデータまで織り交ぜて説明する名解説者としても有名です。
さらに今期のNHK朝ドラ「ひよっこ」でナレーションを務めることになったとか! 解説者としてのスタイルを存分に生かした『増田明美のドラマ解説』風のナレーションは、あっという間にお茶の間の心をわしづかみに。「NHKナイス起用!」と評判が高まっています。
大林素子は、ソウル・バルセロナ・アトランタのオリンピック3大会に出場した元バレーボール選手で日本のエースアタッカーでした。現役引退後はホリプロに所属し、スポーツキャスターばかりかタレントとしても大活躍。
近年では舞台女優として本格的に活動を開始し、舞台の鬼と言われた蜷川幸雄演出の作品にも3度出演しています。無類のお笑い好きでも知られ、彼女が目をつけた芸人は必ず売れるというジンクスあり。さまざまなジャンルで頼りにされる存在になっています。
実業団のバレーボール選手だった江角マキコは、引退後ファッションモデルに転身。その後、女優としてドラマ『ショムニ』などの大ヒット作に出演し、バラエティにも進出するなど幅広い活躍をしていました。
ところが、2014年にタレントの長嶋一茂の自宅に「バカ息子」などと落書きを元マネージャー男性にさせていたとの疑惑が噴出。巨額投資詐欺事件の被害にあったという報道されたかと思うと、その被疑者と不倫疑惑が持ち上がったり……。結局、2017年1月に芸能界引退を発表してしまいました。
橋本聖子 参議院の当選4回、ベテラン政治家
増田明美 ジャーナリスト、NHK朝ドラのナレーションも
大林素子 スポーツキャスター兼タレントとして活動
江角マキコ バレーボール選手から芸能界へ。突然の幕引き

江角マキコ「もう迷わない生活」集英社文庫
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