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「後ろに入れてみたい」と彼にせがまれ…応じるべき?

 ちなみに直腸で使うお薬には、高熱を出した時に使う座薬が挙げられますが、下がらない高熱にうなされている時、座薬を挿入したら、すぐに熱が下がった……なんて経験、したことがありませんか?  薬はある意味「毒」と一緒。直腸はどこの粘膜よりも効きやすい。つまりは毒されやすいから、そういったお薬の使い方をするのです。そのようなことからも「後ろからする」ことに、大きな危険が伴うことは安易に想像できますね。

コンドームは必ず使って!

 これも勘違いされがちですが、妊娠のリスクがないから避妊器具をつけなくても良い。なんてイメージで、「後ろからしたがる」男がいるのも事実です。そんな男は願い下げなのはもちろんなのですが、実は「後ろから」のプレイには、絶対にコンドームが必要になります。 女性 これは前述した通り、感染症のリスクが格段に高いことが理由です。  また、コンドームをつけていても「後ろにいれたあとに前に入れる」なんてことをすれば……自分自身の細菌が膣に運ばれ、膀胱炎や腎盂腎炎に陥り、入院なんてことにもなりかねません。  プレイの前処理はもちろん、こういった感染症のリスクもしっかりと考えることが必要になってきます。

彼の要望に答えるべきなのか

 ここまでお話したうえで、あきさんの質問にお答えしましょう。  愛を繋ぎとめるために彼の要望に答えるべきなのか、答えは「NO」です。  ここまでリスクの高いプレイについて、しつこく強要してくる彼に無理して答える必要はありませんし、あきさんは自分の体を大切にすることを優先すべきです。  しかし、「後ろからする」ことが愛を繋ぎとめるための手段ではなく、2人で楽しんで刺激を感じたいという理由であるのであれば、2人でしっかりと勉強し、挑戦してみることを咎めはしません。  あきさんの気持ちを優先する。これはこの質問に限らず、すべての恋愛に言えることですよね。 <文/yuzuka> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
yuzuka
エッセイスト、脚本家。元精神科看護師と夜職の経験あり。著書『埋まらないよ、そんな男じゃ。』他3冊。「五反田ほいっぷ学園」「愛の炎罪」等原作脚本
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