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肝心の「精子選び」がアバウトすぎる顕微授精。不妊クリニックの裏側とは…

海外では、医師がこっそり自分の精子を使った疑惑も

ぬいぐるみ草薙:また、有名な不妊クリニックは連日混雑しているので、医師が忙しすぎると、取り違えなどのミスも起こっています。新聞でも騒がれて、本にも書いた事故なのですが、2009年に香川県立中央病院で体外受精でできた受精卵を、他人の受精卵と間違えて女性の子宮に入れてしまったのです。ミスの報告を受けた夫婦は、結果として中絶してしまいました。  この病院には培養士も3人いたのですが、検査技師と兼任だったそうです。  また、つい先日、オランダの不妊治療クリニックで、体外受精のときに院長がこっそり自分の精子を使っちゃった疑いがある、というニュースがありましたよね(2017年5月13日)。23人の親から集団訴訟を起こされているようです。  ともかく、自分の卵子や精子を取り出してもらい、医師や培養士の手にゆだねるわけですから、最後はブラックボックスなので、治療を受ける者はただ信用するしかない、という面があるのです。 ==========================  同書には、上に書いた以外にも、さまざまなリスクが指摘されています。  不妊治療を受けるのが怖くなってしまいますが、「不妊治療のメリットとリスクをきちんと知ったうえで選択してほしい」と草薙さんは言うのです。 【草薙厚子さん】 ジャーナリスト、ノンフィクション作家。元法務省東京少年鑑別所法務教官。著書に『少年A矯正2500日全記録』『子どもが壊れる家』『本当は怖い不妊治療』などがある。 ―本当は怖い不妊治療 vol.2― <TEXT/庄司ライカ、女子SPA!編集部>
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