震災後、“週末デリヘル嬢”になった女性を演じた瀧内公美。「生きることに正解はない」
自信をもつ必要はない、なにもない自分でいく
――この作品では、スタッフや俳優は廣木組の常連だったと聞きました。そんななか、新顔で主役を演じるというのはかなりのプレッシャーがあったと思います。
瀧内:撮影中にへこんで母に電話をしたことがあったんです。すると母は、「自分が“できる”と思ったんやね。自信なんてもたんでええよ。自分はなにももっていないから“ありがとうございます!”っていう気持ちだけでいけばいい。それが一番難しいけどね。でも、自分の壁を作ったり見栄を張ったりするのは、いらないんよ」と言ったんです。
よく神様は乗り越えられない壁は与えないなんて言うけれど、自分に期待したら苦しくなってしまう。“自分にはなにもないと思ったほうがいい”、という母の言葉に救われました。
今やるべきことを大切にする、そして自分を絶対に責めない
ヘアメイク 中島愛貴(raftel)
スタイリスト 馬場圭介
(C)2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
7月15日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館 他 全国順次ロードショー
<TEXT/此花さくや PHOTO/難波雄史>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】此花わか
ジェンダー・社会・文化を取材し、英語と日本語で発信するジャーナリスト。ヒュー・ジャックマンや山崎直子氏など、ハリウッドスターから宇宙飛行士まで様々な方面で活躍する人々のインタビューを手掛ける。X(旧twitter):@sakuya_kono


