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炎上すると病むかキレるか…SNSの怖さと魔力【北条かや × yuzuka】

 今年4月に5冊目の著書『インターネットで死ぬということ』を上梓した著述家・北条かやさんと、精神科や美容外科の元看護師で現役風俗嬢であるライターyuzuka(ユズカ)さんの対談。

 第4回は、「炎上&バッシング」と「SNSが内包する闇」について語っていただきました。

ネット

写真はイメージです

なぜ「炎上」で、病むか逆上してしまうのか



――yuzukaさんが北条さんのご著書『インターネットで死ぬということ』というタイトルに共感した理由を教えていただけますか。

yuzuka(以下、yu):ネットでお仕事をいただけるようになった私としては、かやさんと同じく「ネット上の自分が死ぬことは、リアルな自分も死ぬこと」なんです。ネットで「yuzuka」と入力した後に「炎上」という予測変換がキーワードとして出るようになったら、もうお仕事はいただけないんじゃないか、という不安にさいなまれたこともあります。

 いつの間にか「ネットの中の“yuzuka像”を崩されたら生きていけない!」という思いに縛られてしまうんです。

 かやさんのように炎上に向き合った結果、病んでしまう人もいれば、立ち向かうことでさらに炎上を大きくして“炎上芸人”的な扱いを受けてしまう人もいる。

 そういう人たちを見ていると、気にしないことが一番だと頭では分かるんですけど、当事者になるとやっぱり気になってしまうんですよね。

北条かやさん

新刊『インターネットで死ぬということ』を上梓した、北条かやさん

北条かや(以下、北条):一度、大きな炎上を経験すると反省できるんですけど、経験するまでは反省するポイントがないのがSNSなんです。しかもツイッターは独自な魔力がありますからね。10年ぐらいハマッて気づいたんですけど、自分の不幸話にたくさんのリツイート数がつくと、脳内麻薬がドバドバと分泌されて、癒される気がするんです。

 実際、4年ほど前はメンヘラっぽいコメントのリツイート数が伸びるのがうれしかったですし。それが自分のある一面を正確に表したツイートでもあったので、ペンネームの北条かやとして吐き出しているうちに肥大化してしまった……。

 残念な話ですが、あれは素の自分でもあるので、「あれはウソです」とも言えないんです。

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ネット上の人格が、リアルな自分に勝ってしまう

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