――yuzukaさんは病まないイメージがありますが、病むとどうなるんですか?
yu:日本酒を飲みながら大泣きしつつ寝て、翌朝は記憶がありません(笑)。
北条:「消えたい」と思うと、記憶を飛ばす方向に向かいますよね。
yu:脳を鈍麻させたくなりますね。鮮明でいることがイヤで、フワッとさせたくなります。だけど非難する人たちに負けるのも悔しいから、続けることに決めたんです。
北条:私は炎上後、家族のことを2ちゃんねるに書き込まれてしまい、いろんな人に相談したんです。あるとき母に相談したら「私たちは自分や娘が非難されているコメントを見ていない。見ていないのはないことと一緒だ」と言われて、ネット世代ではない親が言うように、そもそも「見ない」選択肢もあると学びました。
お仕事の関係者からは、「2ちゃんねるを日常的に閲覧、書き込みをしている人自体を人間関係から排除したほうがいい」と言われたので、気にしないことにしました。
yu:自分のことならまだしも、家族や大切な人を非難されると気分が落ちますよね。でも、いろんなことを経験するうちに、「見ない=ゼロ」だと悟ったんです。ツイッターや2ちゃんねるだけではなく、今はインスタグラムやフェイスブックを見て病む女性もいるんですよね。「私は他の人よりリア充じゃない」とか。「いいね!」が少ないとか。
北条:特にその2つのSNSは幸せ自慢をしやすい場所ですからね。ただ、幸せ自慢をしている人が本当に幸せな“だけ”の生活を送っているかというと、そうとは限らない。だから、幸せ自慢をしやすいSNSだと熟知して使いこなさないと、しんどくなると思います。
yu 今は情報を「見る」「検索する」ことより、「シャットアウト」するほうが難しい時代ですし。情報過多でもあるから、意図的にシャットアウトしたほうがいい場合もあるんですよね。
―
北条かや×yuzuka対談 vol.5―
<構成/内埜さくら 撮影/難波雄史>
内埜さくら
恋愛ライター。これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。コメンテーターとして『ZIP!』(日本テレビ)、『スッキリ!!』(日本テレビ)、『バラいろダンディ』『5時に夢中!』(MX-TV)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。