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魚食べてない…なら「子持ちししゃも」が最強のカンタン美容魚

「子持ちししゃも」の90%は、本来のシシャモとは別物

 そもそもスーパーなどで売られている、いわゆる「子持ちししゃも」の9割以上は海外産(ノルウェー産、カナダ産など)。しかも、日本古来のししゃも(=本ししゃも)とは違い、カラフトシシャモ(もしくはカペリン)という全く「別属」の魚なんです! ※「属」が違うと、ヒトとゴリラ、ネコとライオンくらいの違いがあります。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=725222 カラフトシシャモ:サケ目/キュウリウオ科/マロータス属カラフトシシャモ:サケ目/キュウリウオ科/マロータス属  スーパーでよく見かけるのがコチラ。青みを帯びた銀色の体で、プチプチとした卵が特徴。肝や頭は深みのあるしっかりとした味わい。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=725223 本ししゃも:サケ目/キュウリウオ科/シシャモ属本ししゃも:サケ目/キュウリウオ科/シシャモ属  透明感があり、黄色味がかった背中とほんのり桜色のお腹。上品かつ繊細な甘み・旨味が口に広がり、骨や身がしっとり柔らかい。海外産はなく、産地はすべて北海道。  本ししゃもは、北海道太平洋沿岸のみに生息する日本固有の希少魚。値段はカラフトシシャモの3~5倍で北海道外では手に入りにくい存在となっています。細かく原材料名を見れば、どちらなのかが判別できますが、パッケージの名称にはどちらも「シシャモ」となっている場合が多いため注意が必要です。 ⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=725224
本ししゃも 商品名と原材料名

商品名と原材料名まで丁寧に書かれているケース

普通に売ってる、安いカラフトシシャモでもOK

 しかしながら、安いカラフトシシャモがニセモノということではなく、卵がたっぷり入ったものは脂も乗って大変美味ですし、メリハリある味・香りを持つカラフトシシャモの方が好きだという人がいてもおかしくはありません。しかも、栄養的には大差なし! どちらにせよふっくら大ぶりなものを選ぶことが重要です。  最近では、すぐに食べられるような「焼きししゃも」がコンビニ・スーパーで売られていたり、オイル漬け缶詰や燻製ししゃもなどもありますから、まずは気軽に「ししゃも生活」をはじめてみてはいかがでしょうか? <TEXT,PHOTO/スギアカツキ> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【スギ アカツキ】 長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、独自で長寿食・健康食を研究し、各メディアで活躍中。Twitterは@akatsukinohana
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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