♂&♀

上京OLが借金たった20万で、性産業の底なし沼にハマるまで

 昨今、増え続けている「女性の貧困」。さまざまな事情で貧困に陥っていく彼女たちと性産業は切り離すことができない。今回は、わずかな借金がもとで体を売ってしまった一人の女性を追った。

風俗に入った女性

写真はイメージです

消費者金融で20万円を借り、風俗に



 今やわずかな金欠から若い女性が風俗に走るのも珍しくはない。後藤直子さん(仮名・23歳)もその一人。昨年上京し、念願のアパレル会社に就職。だが、先輩からのイジメもあり半年で退社してしまう。

「親からは一人暮らしの資金も援助してもらっていたから、簡単に地元に帰ることはできませんでした。当面の生活費20万円を消費者金融で借りてしまい、派遣と風俗のダブルワークを始めたんです」

 彼女は風俗情報誌で見た新規開店の店で働くことに。だが在籍して半年以上たつのに、店のサイト上に彼女の写真は、なぜかない。

「20人以上在籍していることになっていますが、本当は5人だけです。HPの写真は全部“ダミー出勤”で、私は指名した女性とは完全な別人を送る、通称『振り替え要員』なんです。だからお客さんが指名した女のコのプロフィールを読み込んで、なんとか“そのコ”を演じるようにしています」

働いても借金返済のめどが立たない…



 最初こそ派遣の仕事がない日の限定出勤だったが、店側は彼女の真面目さにつけ込み、出勤日数は週3、週5と徐々に増えていった。

風俗で働く女性「いまは『20時~朝5時』の深夜出勤がメインです。正直深夜は酔っ払いも多くて客質は悪いし、電話が一切鳴らなくてお客さんが一人も来ないことも多いですね。でも『お前に辞められたら困る』とお店からは頼られてるし、居心地は悪くないから辞めようとは思わないんです」

 だが、風俗の仕事を増やそうと出勤すればするほど、収入は下がり続けるという“負のスパイラル”に。今は週5で働いても月収は10万円程度にしかならない。借金返済のめどすら立たない彼女は、AV出演も考えはじめているという。

「けど、大手事務所に応募したら裸の写真だけ撮られて『仕事があるときは連絡するから』で半年間音沙汰ナシ。名刺も渡してくれませんでした。2軒目の事務所は社長さんが親身になって相談にのってくれて『整形すれば出演できるし、人生も変わるよ』と言われて、結構悩んでいます」

 すでに美容外科を訪れたという彼女。カウンセリングの結果、かかる費用は約200万円だと言われた。事務所が一時的に貸してくれるそうだが……。

「単体女優になって風俗もやれば1年ぐらいで返せるみたいだし、やってみようかなって。実家には『東京にいたらキレイになった』とか言えばいいかなと(笑)」

 性産業に安易に足を踏み入れてしまった彼女が、そこから抜け出せる日はくるのだろうか…。

女性の貧困と性 vol.3―




あなたにおすすめ