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亀梨和也、24時間テレビ「阿久悠物語」の老け役で見えた彼の将来

ジャニヲタ歴20年・みきーるのJ-ウォッチ

 今年の24時間テレビは、歴代2位となる平均視聴率18.6%を叩き出し、なかなか健闘した模様。

 同番組のスペシャルドラマでは、「時代をつくった男 阿久悠物語」として、KAT-TUN・亀梨和也さんが作詞家の故・阿久悠さんを演じました。

亀梨和也の阿久悠 阿久悠さんとともにヒットメーカーとなった作曲家・都倉俊一さん役は、NEWS・加藤シゲアキさんが担当。

 どことなく昭和の色男っぽいエッセンスをもつ二人のキャスティングは、なかなか巧みだったと思います。

実在の人物へのリスペクトが感じられた演技



 24時間ドラマというと、例年は「障害や難病に悩みながらも雄々しく生きる実在の人物」が取り上げられてきましたが、今年は少し毛色が異なりました。

 一時代を築きながら、時の流れの残酷さに懊悩(おうのう)する男――今回は、阿久悠さんを通して誰もが体験するであろう哀しみが描かれました。

 グッと眉間にシワを寄せ、かすれた声を押し出すように話す。きつく聞こえる言葉の中に、鋭い洞察と愛が潜む。「スター誕生!」を流行らせ、ピンク・レディーらをスターダムに押し上げた阿久悠さん。

 亀梨さんは、彼の中に降りてきた阿久悠さんの魂に、ゆっくりと寄り添うように演じていた……。役をモノにするとか、そういうことの前に「この時はこんなふうに話されたんですね」と、内なる阿久さんとコンセンサスを取りながら、丁寧にセリフを述べていたように思います。

 その姿には高潔なリスペクトがあり、見ていてとても清々しく思いました。

親友の葬儀シーンでの老け役が美しかった



 さらに、親友・上村一夫氏(田中圭さん)の葬儀に臨む壮年期の姿がとてもよかった。

 あまりにも突然な友の死に、弔辞を読みながら慟哭してしまう阿久さん。白髪まじりの髪、しわが浮いて疲れが見える肌。若い華やぎを失ったその横顔は、けれど凄まじく美しかった。

 不謹慎を承知で、私はその亀梨さんを「美しい……いけるやん」と思ってしまいました。

 今、亀梨さんは31歳。

 これからますます男の深みを増していき、実年齢より上の役を演じることも増えましょう。老け役が垣間(かいま)見せてくれる亀梨さんは、将来の彼とオーバーラップして、40になろうが50になろうがこの人は余裕でいい男なのだと確信させてくれるのでした。

 離れられるわけが、ないことも。

音楽業界の偉人を演じる興味深い試み



 阿久悠さんは、日本の音楽業界のレジェンドであり、亀梨さんもまた同じ業界に身を置いています。偉人の生涯を、同じ世界で生きる後輩が演じる。誠に興味深く、面白い試みだったと思います。

 来年の24時間ドラマがどうなるかわかりませんが、この路線もまた「いけるやん!」と思うのです。

<TEXT/みきーる ILLUSTRATION/二平瑞樹>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

【みきーる】みきーる著書に『ジャニヲタあるある』(アスペクト)『ジャニ活を100倍楽しむ本!』他。Twitterアカウント:@mikiru公式ブログ『俯瞰! ジャニヲタ百景』

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