これはアメリカの大手通信会社「AT&T」の企画で、「Gorgeous」(ゴージャス)という曲ができあがるまでを時系列で追ったもの。ソングライティングは失敗の積み重ねだと分かって、とても貴重だと思いました。
⇒【YouTube】はコチラ The Making of a Song – “Gorgeous” http://youtu.be/Bu2Djx2ejlA
http://youtu.be/Bu2Djx2ejlA
テイラーのアイデアは、曲のサビにあたる部分から始まります。ギターで循環コードをかき鳴らしながら、タイトルの「Gorgeous」を繰り返し歌う。ここが基になるわけですね。その後もしばらくギターを弾いてハミングなどしてみるのですが、展開が広がっていかない。
ここで、初日が終了します。
場面は変わって、2週間後。今度はサビの前後を難儀しながら肉付けするシーンになります。思い詰めた様子でキーボードに向かい、細かな符割や歌詞に使う単語のチョイスにも神経をとがらせているようで、ちょっと歌っては納得がいかないのか、すぐにやめてしまう。この繰り返しなのです。
韻の踏み方、語句の響き方、それが自分の声に乗ったときに少しでも違和感があればためらうことなく中断してやり直す。こちらからすれば、一体どこが問題なのか分からないほどに小さな不具合にも妥協を見せない姿勢には圧倒されます。
動画「The Making of a Song - “Gorgeous”」からキャプチャ
しかし見ていくと、時間を追うごとに失敗の質が良くなっていくのに気づくのですね。同じパートでつっかえるほどに、その部分が洗練されていく。“一体どうすりゃいいの…”と途方に暮れていたテイラーが、最後には笑顔で歌い上げてみせる表情の清々しいこと。
スティングの「I Can’t Stop Thinking About You」は方程式も正解もないソングライティングの苦しさを歌った曲だそうですが、この動画でのテイラーは、その意味で正統派ソングライターの姿だと言えるでしょう。