さて、もう一方の話です。結婚前に関係を持った浮気相手とのセックスはとても良かったようですが、セックスだけでいえばその浮気相手と一生のパートナーになる選択も結婚前なのだからできたわけです。なのにその浮気相手ではなく今の旦那さんと結婚したわけです。その時のあなたはどういう気持ちだったのでしょうか。セックスよりも何か大切にしたことがあったのではないですか。
結婚は制度ですが、そこに組み込まれている人間には感情があります。
好き嫌いといった感情だけではなく、思考的な判断をして結婚しましたよね。その時と同様に、感情と思考のバランスを整理することで、後腐れない関係は作れます。関係というのは、相手あってのことだから、一方的に割り切れば済むわけではありませんが、少なくとも自分の感情に振り回される割合は減らせます。
ここ重要です。多くの場合、相手に振り回されるのではなく、自分の感情に振り回されているのです。
今のあなたが、その浮気相手ともう一度体の関係を持つと、こういうセックスする人と結婚すればよかったと、もしもの妄想に逃げ込むだけです。それもやっぱり心が今にありません。セックスしてるときはその行為に没頭すること、そして引きずらないこと。あくまでも体の行為でしかないと気づいてください。
そこで相手と心からつながるような深い幸せを感じるセックスができたとしても、それが2人の関係を保障する証にはなりませんし、結婚という制度に当てはめたときにうまくいく可能性が高いと決まるわけでもありません。そしてそれは、結婚前にあなたが気づいていたことです。
まずは夫と向かうこと。もし浮気するなら、新しい相手と
あなたがまずすべきは、旦那さんとしっかり向き合うこと。向き合ったうえで、2人のセックスが変わらず不満が解消されないのなら、努力した分だけ罪悪感も薄まるでしょうから、外に行きましょう。その時は過去の浮気相手ではなく、新しい浮気相手を探しましょう。
なぜ新しい人か。あなた方はずっと連絡を取ってきたみたいですが、会おうと言い出したのはあなたの方なので、相手の方はあなたに対して執着や未練はありません。だからあなたさえ割り切れば、後腐れない楽な関係が築けるはずです。でも、
過去に関係があった人は変にロマンスを感じてしまい、感傷的になってしまうので割り切りにくいです。これがまた別の意味で気持ちが良いからタチが悪い。
経験が少ないことを嘆いているあなたですから、どうせするなら新しい人にいきましょう! 純粋にセックスを楽しむ方法の1つに、いろんな人とやってみるというのがあります。経験でしかわからないこと、悦びがあります。
最後に、新しい浮気相手としたとして、後腐れない関係を築くコツは、余韻を引きずらないこと。
1回1回心から向き合いつつ、そして、1回1回忘れることです。思いっきり気持ちよくなって、最高だったとしても、そこに意味を付け加えないでください。運命を感じたり、旦那さんと比較して採点したり分析しないこと。なんでこの人は優しくセックスしてくれるのに、旦那はワンマンセックスなんだろうと考えこまないこと。愛と気持ちよさの相関関係を考えないこと。どれも考えても意味がありません。
セックスしたくてしただけ。お腹がすいたからご飯を食べたのと一緒。終わったら
「ごちそうさま! 今日もありがとうございました。とっても気持ちよかったです。さようなら」とさらっと言えるくらいであって欲しい。そして、2人目が欲しいと言っているのですから、家庭は家庭で大切にしてください。これはまた別の話なのだから。
森林原人さん
<TEXT/森林原人>
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