「不倫」は英語でなんて言う?「浮気」は?
芸能人の不倫報道がワイドショーの華と化すと同時に、世間からのバッシングの材料となっている日本ですが、不倫に関して言えばアメリカのセレブたちも負けていません。
そこで突然ですが問題です。「不倫」は英語で何と言うでしょうか?
答えはAffair(アフェアー)。
一般的に、“できごと”や“事件”を表現するときに使われるこの単語。アメリカを代表する辞書『メリアムウェブスター Merriam Webster』では、「ごくまれに短期間のロマンチックな関係や世間に衝撃を与えるスキャンダルという意味合いで使われる」と説明されています。
しかし、「Brad Pitt Affair (ブラッド・ピットの不倫)」「Trump had an affair with an adult film star (トランプはAV女優と不倫していた)」といった具合に、アメリカのメディアが不倫を報じる時にはこの単語をメインで使っています。
また、不倫報道の中で頻繁に出てくる Cheat(チート)は、ゲスい行為全般を表す言葉として、試験のときのカンニングやアスリートのドーピング問題、結婚詐欺、贈収賄罪を語るときにも使われる単語。
「Ewan McGregor is cheating on his wife(ユアン・マクレガーは妻に対して“ゲスい行為をしている”)」と不倫記事の中で使われていれば、“浮気”を意味するのです。
一方、「性的な関係を夫、または妻以外と持つこと」として、辞書にもしっかりその意味を明記されている英単語に、Adultery(アダルトリー)やinfidelity(インフィデリティ)があります。
これらは日本語にすると「不貞行為」に相当する単語。「あそこの旦那、不貞行為しているらしいわよ」という表現が日本の女子会で聞かれることがないように、米在住の筆者がこの2つの言葉を日常会話で聞くことはほとんどありません。
この2つの単語をよく使うのは法律の専門家である弁護士や裁判官、言葉を扱う仕事に就く新聞記者や大学教授の類い。法廷やおカタい文書に使われる単語と言ってしまってかまわないと思います。

不倫はAffair(アフェアー)、浮気はCheat(チート)

法廷ではAdultery(アダルトリー)かInfidelity(インフィデリティ)

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