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小室哲哉の不倫疑惑に、「私も不倫を…」 夫を介護する妻の本音

「抱きしめてほしいと…」介護する側の孤独

ものすごくわかるんです、私は小室さんの気持ちが」  チエさん(49歳)もまた、5歳年上の夫の介護を5年間続けてきた。夫はKEIKOさんと同じようにくも膜下出血で倒れ、今も記憶に障害があるため仕事はできずにいる。夫が倒れたとき、ひとり息子は大学生だった。チエさんは仕事をしながらなんとか息子を卒業させた。 「もちろんヘルパーさんも頼んだし、夫の母や妹も助けてくれました。それでも仕事をしながらの介護はつらかった。そんなとき、高校時代の同級生と再会したんです。彼は妻が急病で亡くなって1年たったところでした。私を無条件に励まして慰めて受け止めてくれたのは彼だった」 人肌の温もり 電話やメールで連絡をとりあい、「息抜きしたほうがいい」という彼の勧めでときどき食事をともにした。そうこうしているうちに彼女は彼と肉体関係をもってしまう。 「とてもつらくてたまらないとき、気持ちがつながっている人に抱きしめてほしいという思いが高じて。夫への罪悪感はありました。でも今、つながりたいのは彼だと思ったんです」  人肌でしか癒やされない苦しみはあるのだと思う。たとえそれが世間から非難されるようなことであっても、その人にはそのとき必要な行為だったのだ。 「彼とそうなってから3年たちます。夫も一生懸命リハビリしているけれど、記憶の混乱は元には戻らない。ときどき私が誰であったかわかっていないように思えることさえあります  彼を「逃げ場」にしている認識はあるとチエさんは言う。ただ、逃げ場にしているうちに彼を本気で好きになっている実感もある。 「私は生身の女だし、反応のない人と一緒にいるより的確に気持ちがつながる人と一緒にいたい。それが本音です。夫といても、どんなにがんばっても何も報われない虚しさがある。でも夫婦ですから、夫のことはめんどうみなくてはいけないと思っています」 こういう場合、「正しい選択」などないのだろう。自らが信じた道を、そして自分が少しでもラクになれる道を歩んでいくしかない。 <TEXT/亀山早苗> 【亀山早苗】 フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数
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