“2.5次元”舞台「おおきく振りかぶって」、注目の若手俳優が高校球児に
そんなカンパニーと“一緒に舞台を作り上げた”と話したのは、脚本演出の成井。野球場よりもはるかに小さな舞台の上で、ベースランニングなどの躍動感を表現することが「難しかった」としたうえで、「どうすればいいか、役者のみんなにもアイディアを出してもらいました。結果、おそらくちゃんと野球の試合に見えているんじゃないかと思います」と、確かな手応えを伝えた。
ゲネプロで観た試合風景は、その言葉を証明するものに。スポーツものらしい豪快な動きと、原作由来の繊細な心理描写が掛け合わさり、思わず手に汗握る熱い試合展開となっていた。クスリと笑えるやりとりもあり、隅々まで楽しい作品に仕上がっている。
「サンシャイン劇場を夏に変える」(納谷)という宣言通り、場内は熱闘空間。高校野球たちの青春の1ページ。あなたも覗いてみては? 舞台「おおきく振りかぶって」は、池袋・サンシャイン劇場にて2月12日(月・祝)まで上演される。
<取材・文・撮影/松本まゆげ> 1
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