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UGGの新ぶよぶよムートンブーツが賛否両論!これオシャレなの?

 人気のムートンブーツブランドUGG(アグ)が、フランスのブランド「Y/プロジェクト(Y/Project)」とのコラボブーツを発表。UGGのイメージを覆(くつがえ)す、そのスタイルが「ありえない」とネット上で話題となっています。

UGGのコラボブーツは「ダサ靴」トレンドの進化系?

 今年1月、パリ・メンズ・ファッションウィークでお披露目された2018年秋冬用コラボブーツは、ニーハイのさらに上を行く太もも丈のサイハイブーツでした。 「ニーハイ」「サイハイ」というと、いわゆる赤文字系(ViViやCanCamなどのモテ系ファッション雑誌)女子がミニスカートなどと合わせ、足を細く長く見せるために履く“モテブーツ”を思い浮かべがちですが、今回のコラボブーツはまったくの別物。 「ジーンズをブーツにインする」ことなど不可能な、大きくてぶよぶよしたシルエットが印象的で、ルーズに着こなすタイプの“B系ブーツ”といった様相。
 そのため、欧米メディアは「だらしない」「醜い」の言葉に加え「ダサい」という3ワードでこのブーツを形容しています。  しかし、ファッション誌『Wマガジン W Magazine』は、これを「ダサい靴トレンドの最新バージョンだ」として紹介。  昨年から続く、“靴下風スニーカー”や“おっさんスニーカー”といったダサく(Ugly アグリー)て、イケてない(Uncool アンクール)靴のブームがいよいよムートンブーツにまで影響を及ぼし始めたようだと指摘し、「この醜さこそが今、一番格好いいのだ!」ということを強調しています。

暖かさ・心地良さを追求したらこんなの出来ちゃいました!

『ヴォーグ Vogue』の取材に対し、「UGGのブーツを履くことは、一杯の温かいバターの中に足を入れるようなもの。いっそのこと、丈を高くして足全体を浸(ひた)してしまおうと思った」とコメントしている「Y/プロジェクト」のクリエイティブ・ディレクター、グレン・マルタン。
 このぶよぶよコラボブーツは、UGG特有の天にも昇る暖かさと心地よさを追求したことから生まれたわけです。  確かに、極暖のシープスキンブーツが足全体を覆ってくれたら、それこそ夢のブーツ。今年のように異例の寒さが続く冬でも、らくらく乗り切れそうな気がします。  ですが、夢をそのまま形にしたら、こんなブーツが出来上がってしまいました、という……。このダボッと感では履きづらそうだし、コーデもしづらそうですよね。  欧米のネット上でも「こんなUGGありえないから」「マジかよ!」「写真をツイートすることもはばかられるわ」「怒りさえ覚える!」と批判的なものが多いよう。  実際に発売されるのは2018年の秋で、『ペーパーマガジン Paper Magazine』によると価格は約2万9000円(≒$270)から約15万円(≒$1,380)ということです。 Source:『W Magazine』https://www.wmagazine.com/story/y-project-thigh-high-ugg-boots-paris-fashion 『Vogue』https://www.vogue.com/article/uggs-yproject-collaboration-at-paris-mens-fashion-week-fall-2018 『Paper Magazine』http://www.papermag.com/y-project-ugg-collaboration-1-2526375417.html <TEXT/アメリカ在住・橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
橘エコ
アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。
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