港区生まれの28歳・すねかじり君……結婚相手としてアリ?<シングルマザー妊活>
お坊ちゃんが焼き鳥屋を経営したい理由
私「エライ! じゃあ今は修行をしながら出店資金を貯めてるんだね」
R「あ、いや出店資金は親が全額出してくれるんだ。今は修行中だから、生活費は親が毎月くれるし、家賃も今は出してもらってる。あ、でも、お店がうまく回り出したら自分で払うよ」
私「(当たり前じゃ!)え? 今も親にお金もらってるの?」
R「だって焼き鳥屋のバイト代だけじゃ生活できないしね。でも今日はもちろんご馳走するよ! 親のカードあるし」
私「親のカード……」
R「そうだ! 今度、十番の「かどわき」行こうよ。あそこのトリュフご飯は〆に最高なんだ」
私「親のカードで?」
R「そう♪」
……ってただのすねかじりじゃねーか!!
私「R君、焼き鳥屋は絶対に失敗すると思う……今からでも間に合うから就職しなさい」
そう言って、きっちりワリカンにして帰宅しました。
下町の飲み屋の長女として生まれ16歳から働いてきた私にとってはとてもじゃないけど理解できません。世の中にはいろんな家庭があるんですね。私も子供の育て方はよく考えよ……。
<TEXT/杉沢志乃>
【杉沢志乃(すぎさわしの)】
36歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。現在は女性向け映像メーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長を務める。 1
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