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『アンナチュラル』主題歌の米津玄師がブレイク中! “ニコ動”出身の本格派

③メロディを使い回すからオシャレ

 オシャレな人はいつも同じ服を着ているといいます。自分のスタイルが分かっているから、あれこれ迷わなくてもいいということですよね。米津玄師にも同じことを感じます。  2014年の「アイネクライネ」と現在の「Lemon」。細かな部分は違っても、方向性にはブレがありません。自分の声の特性、句点のようにリズムを整えるマイナーコード、そこに下降しながらたどり着くメロディライン。このコーディネーションがすでに確立されているのですね。  これは優れたソングライターには欠かせない要素で、店の“のれん”みたいなのなのです。基本の味があるから、マイナーチェンジや遊びで目先を変えることができる。息の長い活動で楽しませてくれそうです。 参考例・aiko「カブトムシ」、「4月の雨」 <TEXT/音楽批評・石黒隆之> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
石黒隆之
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4
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