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矢口真里の再婚は大丈夫?「不倫の果ての結婚」失敗/成功するポイントとは

亀山早苗の不倫時評――矢口真里(35)の巻>  次々と報道される有名人の不倫・再婚。その背景にある心理や世相とは? 男女関係や不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)

5年前の不倫「鉢合わせ」騒動

 タレントの矢口真里さん(35歳)が3月中にも、元モデルで現在は一般企業で働く男性と再婚すると報道されている。矢口さんといえば、2011年に俳優の中村昌也さん(31歳)と結婚したが、自身の不倫で2013年5月に離婚。「夫と彼氏が鉢合わせ」は大きな話題となり、バッシングされて無期限休業へと追い込まれた。2014年10月にタレント活動を再開した際、不倫相手の男性と同棲していることを告白した。
 当時、「世間」は彼女をバッシングしたが、私の周りの女性たちは非難していなかった。むしろ「やぐっちゃん、やるよね」という評価が大多数だったのを思い出す。  さすがに自宅に恋愛相手を引き込むのはどうかと思い、周りの恋する人妻たちに聞いてみると、「ラブホに入っていくところを誰かに見られたら言い訳ができないけど、自宅に入れて近所の人に見られても『リフォーム業者の人が来ていた』とかなんとか、どうにでも言い訳できるでしょ」と言われて、なるほどと思ったものだ。灯台もと暗し、ただ、矢口さんの場合は、夫が戻ってきて鉢合わせしたのが運のツキだったが……。

「貫き愛」での再婚ニュースに世間は?

 あれから5年、結婚期間より長く、不倫の彼とつきあってきたことになる。彼はモデルを辞めて一般企業で働きながら愛を育んできた。彼の立場からいえば「略奪愛」なのだろうが、どうもこのカップル、矢口さんが主導権を握っているように見える。彼女から見れば、立派な「貫き愛」なのである。  こういうニュースが流れると、「あんなことをしておいて幸せになれるはずがない」などとまたバッシングされるのではないかと心配になる。因果応報、自業自得という考え方は男女の恋愛にはあまり当てはまらない。夫と離婚が成立したのだから、あとはどう生きようと彼女次第である。  前の結婚年数が短い、子どもがいないというのは、再婚したときにうまくいきやすいと思う。結婚してから、本当に愛する人に出会う場合もあるのだから。ただ、逆に言えば結婚年数が長く、子どももいる場合は再婚したとしてもむずかしいことが多々起こる。

略奪婚の果てに――ある女性(33歳)の場合

「私は不倫からの略奪婚と言われる立場なんですが、結婚してうれしかったのは初めの半年くらいですね」 生活 アイリさん(33歳・仮名)はそう話す。25歳のとき、上司である43歳の男性と恋に落ちた。彼は結婚して15年、同い年の妻と中学生、小学生の子どもたちがいた。それでもふたりの気持ちは離れなかった。噂を避けるため、彼女は転職もした。そして7年後、下の子が大学生になったのを機に彼は離婚し、アイリさんと結婚した。 「最初は彼と同じ家に帰れる、朝も夜も一緒というのがうれしくてたまらなかった。だけど生活が落ち着いてくると、果たしてこれでよかったのだろうかと思うことばかりです。  彼は、子どもたちふたりが大学を出るまで学費を出す、家もほとんどの預金も妻に渡すことを条件に、ようやく離婚にこぎつけたんです。当時は私も、結婚できるなら財産なんていらないと思ったんですが、一緒に暮らしてみるとボーナスはほぼ全額、子どもたちの学費に消える。前の家のローンもまだ残っているから、私たちの新居は買えない。安い家賃のマンションで暮らしていますが、私が仕事を辞めるのは無理です。このままだと私は子どもをもてないかもしれない」
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略奪婚で幸せになれない落とし穴とは…
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