彼は子どもたちとは頻繁に連絡をとり、一緒に食事などをしているらしい。それも彼女にとっては決して気持ちのいいものではないそうだ。
「私は彼の子どもたちに紹介もされていません。
きちんと結婚したものの、やはり日陰者扱いなんだなと悲しくて。私も子どもがほしいけど、彼は年齢からいっても『もういいよ』って。私のことなど考えてないんですよね」

彼にしてみれば、
彼女の望みだった“結婚”をすることができた。だから彼女は満足しているだろうと思っているのかもしれない。結婚して1年なのに、あれほど待ち望んだ結婚なのに、彼女はすでに離婚も視野に入れていると言う。
こういうケースで彼の子どもがもっと小さい場合は、彼が学校行事に参加するなど子どものことで出かけるケースが多く、せっかく結婚しても一緒にいられないと嘆いている女性もいる。男は「習慣」を変えるのが苦手であり、「歴史」に価値を置きやすい。だから新たな生活が始まれば、前の結婚生活を懐かしんだりするのだ。もちろん、子どもは前の結婚生活における「宝物」なのだから、そうそう簡単には見捨てられない。
不倫からの再婚がうまくいくかどうかはケースバイケースだが、男性に家庭があって子どもがいて、女性が若いなら
「まず結婚ありき」ではなく、結婚後の生活をきちんとシミュレーションする冷静さが必要かもしれない。
<TEXT/亀山早苗>
【亀山早苗】
フリーライター。男女関係、特に不倫について20年以上取材を続け、『不倫の恋で苦しむ男たち』『夫の不倫で苦しむ妻たち』『人はなぜ不倫をするのか』『
復讐手帖─愛が狂気に変わるとき─』など著書多数