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三浦翔平はダサい?「黒マスク」アリ・ナシの境界線|辛酸なめ子

一周回っておしゃれに演出できる人も

 モード系は最近、中国や韓国から来日してショッピングしているおしゃれな若者によく見られます。先週末、担当編集者のTさんがGINZA SIX内のALEXANDER WANG(アレキサンダーワン)で買い物している黒マスク男子に声をかけたところ、韓国から来た人で、黒いマスクを選んだ理由を聞いたら「黒い方がかっこいいから」とシンプルな答えが返ってきたそうです。新宿のデパートで見かけた中国系の黒マスク男子は、刈り上げヘアに全身モード系でキメていました。  スキのなさを感じるモード系黒マスク男子。パーティに黒マスクで参加していたファッション業界人の友人に黒マスクに付いて問うと、「面ブランディング」というワードが返ってきました。世の中で黒マスクはダサい、と思われていても、一周回っておしゃれに演出できる人もいるようです。  その人次第で、ダサくもおしゃれにもなる黒マスク。黒マスクをしている人が全員ヤバいというよりも、黒マスクでイタく見えてしまう男子は、それなりに闇や欲求不満を抱えている、ということなのかもしれません。 <TEXT&ILLUSTRAION/辛酸なめ子> 【辛酸なめ子 プロフィール】 東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著者は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉育ち。漫画家、コラムニスト。著書は『辛酸なめ子と寺井広樹の「あの世の歩き方」』(マキノ出版)、『辛酸なめ子の現代社会学』(幻冬舎)、『女子校育ち』(筑摩書房)など多数。
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