長文LINEを送って結婚を逃した32歳女性。「無言の要求」がウザすぎた
大人になってからの恋愛は、それまでに経験を積んだ分だけ、相手に色々と「期待」をしてしまうもののようです。言わなくても察して、先回りしてくれると気持ちがいいものですが、それを当たり前だと思うのは危険。たとえば、こんな女性がいました――
大手通信会社に勤めるミズホさん(32歳)には、3年ぶりに彼氏ができました。なかなか彼氏ができずにいるあいだ、周囲の女友達は次々に婚約したり、結婚したりしました。私も彼氏さえできれば幸せになれる――そう確信していたミズホさんですが、現実はそうではないようです。
「今欲しいのは、彼氏より旦那なんですよ。来月、私の誕生日と、付き合って半年、ダブルの節目なんです。だからプロポーズあるかな? 念のため、ティファニーの婚約指輪に憧れてるんだ、って言っときました(笑)」
大手重工メーカーで働く彼氏は、ミズホさんの2つ年上。真面目で優しく、仕事に一生懸命な彼ですが、
「連絡がマメじゃないんですよね。だからせめて<おはようLINE>と<おやすみLINE>は毎日必ず送ってね、って約束してるんですけど。それ以外は基本ナシ」
ミズホさんは鼻でため息をつくと、普通は、と言いました。
「どんなに仕事が忙しくても、LINEくらい、ささっと送れると思うんですけどね」
昼休みに彼からLINEが入ったのは、とある金曜日のこと。
<ごめん、明日の朝から出張が入ってしまったんだ。本当にごめん。今夜の食事は、予定通り行こう>
「本当は今夜から彼の家に泊まって、そのまま一緒に土日を過ごす約束でした。ごはんを作ってあげようと思って、レシピも保存してたし、一緒に買い物も行きたかったし」
思い描いていた週末が叶わなくなったショックで、ミズホさんは彼との食事があまり楽しめなかったと言います。オーダーした料理をだいたい食べ終えたところで、ミズホさんは言いました。
「明日お仕事早いんだよね? 早めに帰ろっか?」
「うん、今日はそうしようかな。あまりゆっくりできなくてごめんね」
彼と駅の改札で別れたあと、22時をさすホームの時計を見て、ミズホさんは怒りを感じていました。早めに帰ろうという提案に、彼があっさり賛成した瞬間から、ずっとモヤモヤしていたのです。
「仕事だからしょうがないのはわかってます、もちろん。ただ私は、ドタキャンされても我慢して、文句言わずに彼を気遣っているわけで……そういうのをちゃんと感じ取ってほしかった。『まだ時間は平気だよ』とか、『明日の飛行機で寝るから大丈夫だよ』とか、優しい言葉があってもいいのにな、って」
電車を降りて歩いていると、さらにこんな思いも浮かびました。彼女が暗い夜道を一人で帰るのに、「気をつけて帰ってね」とか、「家についたら教えてね」とか、そういう連絡もできないわけ? 心配じゃないの!?
ミズホさんは帰宅するなり、爆発しそうな不満をLINEにしたためました。
<今日はありがとう。私があんまり笑ってなかったの、気づいてた? 本当はいつもみたいにたくさん笑いたかったけど、できなかったの。お仕事が大変なのはわかるけど、もう少し私の気持ちも考えてほしい。……>
そのあともまだまだ続く、トーク画面を覆うような長文LINE。彼からの返信はこうでした。
<素っ気なくしたつもりはないけど、そう感じさせてごめんね。出張から戻ったら、ミズホの誕生祝いしよう>
ミズホさんは呆れたような表情で言いました。
「私もいちいち細かいこと言いたくないので、言われないようにしてほしい。恋人の様子の変化にちゃんと気付いて、気遣えるようになってほしいです」
「彼氏さえできれば、私も幸せになれるはず」
物事が、思い描いた通りにならないと許せない
「私が笑ってなかったの、気づいてた?」
1
2