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『おっさんずラブ』は今世紀最高のラブコメディだ!その魅力を徹底検証

脇キャラクターたちも目が離せない!

 脇を固める登場人物たちも、驚くほど魅力的です。
 内田理央演じる春田の幼馴染の荒井ちずは、第5話で春田に告白しようとした直前に、春田と牧が付き合い始めたことを知り密かに涙を流します。これには牧の恋を応援する視聴者すら、思わずもらい泣きをしてしまったのではないでしょうか。
 さらに、牧の元カレである武川主任の存在も外せません。演じる眞島秀和は、前期のドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)でもゲイ役をこなしていましたが、優しく穏やかなスパダリ(完璧な“スーパーダーリン”の略称)だった前作とはまた違う潔癖症で厳しい仕事人間というギャップが最高です。
 そして、脇キャラかと思われた金子大地演じるモンスター新入社員の栗林歌麻呂も、ちずに恋していたと思いきや黒澤の離婚した妻・蝶子を居酒屋でハグするなど、徐々にストーリーに食い込んできており要注目の存在に。  春田の通いつめる居酒屋『わんだほう』の店主(児嶋一哉)に春田の同僚の独女・瀬川(伊藤修子)が惚れていたりするのも気になるところでしょう。

あえて言おう「今世紀最高のラブコメディ」だと

 要するに『おっさんずラブ』は、登場人物たちの人間味あふれるキャラクター設定と、実力派俳優たちによる秀逸な演技により、驚くほど濃密な笑いと感動がもたらされている作品なのです。  あえて言ってしまえば、これは「今世紀最高のラブコメディ」。男女間だけに捕らわれた恋の価値観の中では成立しない、見事な恋愛ドラマと言えましょう。
 第6話では、フラれたはずの黒澤の逆襲アタックが始まったり、牧の実家に春田が挨拶に行くなどクライマックスに向けて大きく動き出す様子。そして、ちずも、春田に告白をする動きが……!?  最終回まで残すところあと2回。果たして、最終的に春田を勝ち取るのは一体誰なのか!? 最終回後は多くの視聴者が確実に『おさラブ』ロスに陥ること間違いなしと予測しつつ、結末を見守りたいと思います。 ―注目!2018春ドラマ― <TEXT/もちづき千代子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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