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乳がんステージ4闘病中の恋愛。彼に治療中と言えずウィッグなのも隠して…

がん治療中と言えず、スキンシップを避けた結果

 当時は治るか分からない状況だったので、嫌われたり引かれたりされたくなくて、乳がん治療中であるコトを伝えられず、彼との距離を縮めるコトができませんでした。  男女って会っているうちに、だんだん距離が近くなって、スキンシップも多くなりますよね。でも、ウィッグがバレたくない私は首から上のスキンシップは絶対NG。髪を触られた時は、反射的に彼の手をはたいてしまったり、キス寸前に彼の手が首や髪に触れ、思わず突き返してしまったり……。  髪や顔まわりのスキンシップはウィッグが原因でNGでしたが、抗がん剤の副作用でホルモンが抑制されるため、生理も止まるし、性欲も無くなり……、そもそも男性とスキンシップを取るコト事態がはばかられていました。  なので2人だけの空間に嫌悪感があり、家デートを断り続けたため、最終的にフラレてしまいます。
失恋

写真はイメージです

 この時は乳がんになったコトを恨み、泣いたりしていましたが、今思えば、病気じゃなくてもエリートイケメンの彼の前では取り繕ってしまってたんじゃないかなと思います。  そもそも病気になる前のぽっちゃりな私では、見向きもされなかったかもしれませんけどね!

スペックではなくハート重視に

 乳がん治療中の恋は成就しませんでしたが、病気になったコトで“自分が辛くても相手を思いやる気持ち”や“取り繕わず自然体で接する”という恋愛において当たり前の大事さに今更ながら気づくコトができました。  手当たり次第に合コンやイベントに参加し、男を落とすテクニックばかり磨いていた当時の私から一変! スペックではなくハート重視になりました。自分でも驚いています。  治療中は恋愛以外でも、たくさんの新しいコトに挑戦し、漫画家やライターになる夢も叶えたりと、辛い反面良いコトがたくさんありました。乳がんを患ったコトで人間として、少し成長できたのではないかと思っています。 <文/白戸ミフル> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
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